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※ これは「呪いの始まり」で「1.正直に言う。」を選んだ人用の物語です。「2.嘘をついてごまかす。」を選んだ人や、まだ「呪いの始まり」を読んでいない人は、これを読まないでください。
「ねえ、今日古い神社の方に歩いて行く二人の女の子を見たって近所のおばあさんが言ってたの。そのお婆さんは目が悪いから誰かまでは分らなかったそうだけど、あんたじゃないわよね?」
やばい、美香といっしょに古い神社に行ったのがばれたら、お母さんに怒られちゃう! でも、嘘をついたのがばれたら、後でもっと怒られちゃうか……。ここは正直に言うか。
「実は、今日美香ちゃんに誘われて……」
お母さん、怒りだすかと思ったけれど、顔が真っ青になって震えだした。
「なんてことなの……」
「お母さん?」
と、そのとき、お父さんが帰ってきた。
「おい、大変だ、美香ちゃんが家に帰ってないらしい。荷物を置いたら、お父さんも村の人たちと探しに行ってくる」
「あなた! それがね……」
「なんだって! まずいな、じゃあ僕はそのことを他の村の人に伝えてくるから、君は……」
「わかってる。この子のことはまかせて」
そういうとお母さんは私に向かって、
「さ、行くわよ」
といった。え? どこに……? いったい何が起きているの?(読者参加型物語 物語編「2.神社へ」に続く)