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#異世界
るるくらげ
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決めたアパートの掃除、そして必要なモノの買い出し、その後の入学式が終わると両親は地元へ帰り、本当に一人暮らしが始まった。
「これが大学生活か」
と感じることはあまりない。入学式が終わった次の日、大学ではオリエンテーションが開始され、各地から集まってきた学生が大きな部屋で説明を受ける。
単位の取り方、履修申告の仕方・・・そんなのを教えて貰うことに。
「なあ、どこからきたんだ?」
僕の隣の席に居た人が話しかけてきた。
「俺は堀内。よろしくな」
「ああ、どうも」
髪の毛は明るく、そしてネックレスもつけてはいるものの、僕と同い年なわけだから相対して変わらないのだけれども、ああ、これが大学生ってやつなのか?とその時思った。
ちょうどオリエンテーションの内容が「サークル・部活動」の話に切り替わる。
「サークルねぇ、バイトをしたいんだよな俺」
「バイト?」
「うん。それで彼女とどこか旅行でもいきたいんだよね」
なるほど。ということは彼は通いの人なのかもしれない。
「真本君・・・だっけ?どこ出身?俺は東京だけど」
やっぱり、そんな感じがした。
「長野だよ」
「彼女とかは?」
「いないねぇ」
「じゃあサークルに入るか、バイトしないと。・・・でもバイトのほうがいいかもね」
「あーでも僕は部活に入ろうと思ってるからさ」
「え?部活?」
この時は特に何も思ってはいなかったのだけれど、後になって気が付く。そう、大学で部活に入る人は少ない。サークルに入る人は多いのかもしれないけれど、大会とか試合とかそういうのを意識してスポーツをやるというのは、つまりそっちに時間を使うわけで。
おまけに僕の大学は工業大学。そもそも目的がそうじゃない人が多い。
まあでも、僕はある意味それをやりに来たというのが大学に来たことの半分くらいの理由でもあるので、オリエンテーションが終わると早速部活がやっている体育館へ足を運んだ。
「休みの日以外は全部練習してるよ」
聞いたのは大学4年生の大塚さん。体験入部期間ということもあって他にも何人か来ていた。
練習時間はあるし、大会にも出る。ただ、監督・コーチはいるけど、いないとのこと。つまり練習は自分で考えてやらなければいけないということになる。高校では顧問の先生が教えてくれたけれど、自分で練習メニューなどを決めてやっていく必要が有る。
自分としてはそれでよかったので、入部届を書くと次の日から部活をする生活が同じように始まっていく。
のだけれど、何となくわかっていることがあってそれが
「・・・これ、生活が高校とあんまり大差ないのでは?」
ということだった。