テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
853
140
395
284
コンクール前の練習。
金賞を取れるように、
先輩も、僕たちも。
先生の指導や先輩のアドバイスを貰って、
練習へと励んだ.
勿論。疲れるし、体力も必要.
でも、ぼくはそれより、心の体調が、不全だった.
楽器を演奏するのは当然好きだし、
先輩も優しくて声をかけてくれるし、
話しやすい.
悩みを聞いてくれる友達もいる.
気が楽になる友達もいる.
なのに、ぼくは不全.
こんな恵まれてるのに.
こんな豪華な 人たちが寄り添ってくれてるのに.
こんなぼくを殴りたいって。思った.
いっつも同じところでずっこけて。
へこんで
泣いて
苦しんで
悩んで.
こんな惨めで汚い自分を殴りたい.って。
ずっと思っていた.
コンクール当日.
集合はいつもと同じ午前.
出番が結構後ろで、少し気が楽になる時間が取れた
気がする。
でもここで 嫌なことは起こる。
着てくるのが、
“制服”なのだ。
制服はスカート。 “ズボン” では無い.
ひらひら と、風に揺さぶられる.あれだ.
スカートを履いた時.
その吹いてくる風は生ぬるいはずだったのに.
なぜか冷たかった。
ずっと震えてる.
いつの間にか目から雨が降ってる.
きっと、
心で雨雲ができちゃったんだな。
って、軽く解釈した.
悩むのは嫌だ。
目から出てくる涙を抑えて、集合場所の学校へと
向かった.
ずっと、ずーっと、
こころな中は雨雲だらけだった。
にこにこ笑ってるのは、
ただ雲の間から差し込んでるひかり.
ぼくは太陽にきらわれちゃってるから。
出てきやしないさ.
そうこう思ってるうちに学校に着いた.
まだ人はあまり居なかった。
少し吹いて、楽器運搬の車に乗せて、
自身の支度をした。
何故か、
すぐ終わった。
その原因はいつもどうりのあの子。
来るタイミングはいっつもバラバラ。
予想のように軽々として、当てることは出来ない.
くらいだった。
コメント
1件
病み人さん、10話読みました…!スカートの風が冷たいって感じるところ、めちゃくちゃ胸に刺さったよ…。恵まれてるのにって自分を責めるところ、わかる人にはわかる辛さだよね。でもちゃんと学校に向かってる主人公、すごい強いよ。心の雨雲、いつか晴れる日が来ますようにって祈りたくなる回でした😢💕