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白日の頃は更なり

3 - 第3話 ヴァーミリオンとウルトラマリン

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2024年12月31日

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冬休みの課題とか終わるわけないだろ……取り敢えず書きます

どこまで書き溜めたら更新止まらないのか分からん…….

あ、今更ですが本作品にBL要素はございませんので予めご了承ください。今回ちょっとアメ日っぽいのありますが違いますからね?!





「よおJapan!昨日ぶりだな!」

会議室に着くと同時に話しかけてくれたアメリカに日本は小さく頭を下げる。部屋には二人分のペットボトルが置いてあり、もう用意してくれていたのかと申し訳ない気持ちになった。

何はともあれ挨拶と日本は言葉を返す。

「そうですね!こんにちは、アメリカさ…….」

面を上げた時、アメリカの目を見た日本は硬直した。


怖い

恐い

嫌だ

見たくない


サングラス越しでも、アメリカの目はよく分かった。思わず見惚れてしまう、ウルトラマリンを宿した瞳。

いつもだったら目を見ることくらいなんてことはない。だが、今日は少しでも見ているとあの冷ややかな視線に射すくめられたような気がして、目を合わせられなかった。

それに、見ているとあの激情がふつふつと湧き上がってきて、思わず怒鳴りつけそうになってしまう。自分にそんな度胸は無いと分かっているが、自分の意思と関係なく飛び出しそうになってしまうのだ。


「?どうした、Japan?」

固まっている日本の顔を心配そうに覗き込んでくるアメリカ。至近距離で瞳を見てしまい、日本に言い知れない恐怖と憎しみが走る。


「ヒッ…….」

持っていた鞄が手から滑り落ちる。鞄が床に落ちる音は静かな部屋にやけに大きく響いた。

「あ……..あ…………」

言葉も出せずに一歩後ずさる。

日本はもうアメリカの目を見ることがないように、見慣れた部屋を見回す。

逸らしていた目が偶然にもアメリカを捉えてしまった時、日本には何とも言い難い感覚が走った。


そして、その後の事は、日本には記憶がなかったのであった。




アメリカは至って通常運転だった。

昨日はイギリスのクソマズ手料理を食べさせられて危うく死にかけたが、酒でどうにか誤魔化した。

恐ろしい量を飲んだというのに二日酔いもなくピンピンしているアメリカはかなりの上機嫌で会議室へと向かった。

二日連続で日本に会えるからだった。

礼儀正しく、普通の国なら恐れを抱くアメリカにもまるで友人のように話してくれる。おまけに酒に弱く、酔った顔は可愛い。

他の国にはない生真面目さもアメリカは気に入っていた。

そのお陰か、アメリカはいつもよりもかなり早く会合の場所である会議室に到着したのであった。

部屋の中はがらんとしていて少し寒い。

日本も来ていない程早く来てしまったのかとようやくアメリカは気が付くが、もうどうしようもない。

暇なので、部屋にある暖炉に火を入れて自販機へと向かった。

二人分の水を購入し、水入りのペットボトルを机に置いておく。

アメリカがこんなことをするのはほぼ初めてのことで、それぞれにかなりの時間を要したがなんとか用意を終えることが出来た。


暇になったアメリカはお行儀よく座っている事も出来ずにうろうろと部屋の中を歩き回った。まるで熊のようである。

と、その時、ドアノブに手が掛けられるような音がした。

「!!」

アメリカは急いで日本を出迎えるためにドアへ向かう。


「よおJapan!昨日ぶりだな!」

こんなふざけた挨拶にも怒らずにっこり笑ってお辞儀をしてくれる日本。アメリカは、そんな日本が好きだった。

「そうですね!こんにちは、アメリカさ…….」

いつも通りの挨拶が帰って来ると思ったら、顔をあげた瞬間、日本の顔が恐怖で染まった。

茶色の瞳が胡乱げに戦慄く。

「?どうした、Japan?」

不思議に思って顔を覗き込むと、日本の顔に更に怯えが重なり、目は見開かれて逸らされている。

訳の分からないアメリカは暫くそんな日本の様子を見つめていたが、不意に、日本と目が合う。


その瞬間、アメリカは日本が”日本に見えなかった”。

「ヒッ…….」

怯えを孕んだ声が発され、鞄が床に落ちる。

「あ……..あ…………」

後ずさる日本の目は、徐々に黒が抜け、ある色に染まっていく。


________かつて何度も見た、鮮やかな朱色。


(…………..ヴァーミリオン)

その色を持っている国を、アメリカは一つしか知らなかった。


「………大日本帝国………」

口に出した言葉が日本……….に酷似した国に届いたようで、殺意を宿した瞳でアメリカを睨みつけていた。

「米帝……….」

その立ち姿や仕草、視線、果ては声までも、日帝としか言えなかった。スーツ姿だが、一瞬、軍服を着ているのかと勘違いするほど。

「何故、お前が…………?」

その呟きもやはり聞こえていたらしく、日帝はその疑問を鼻であしらった。


「言っただろう。『いつか絶対に貴様らを叩き斬って貴様らの国を支配してくれる』とな。」

アメリカの頭に、あの日の風景が鮮明に浮かんだ。


「………俺の子孫は、どうやら少し甘すぎたようだ。”教育”しないといけないようだな」

日帝の言葉に、アメリカは目を見開き、怒鳴った。

「お前、日本に何をする気なんだ!!」


日帝は、ニィと口角を上げ、嗤った。

「言った通りだ。」

次の瞬間、日帝がアメリカに背を向けたかと思うと、脱力してその場に頽れた。

「なッ?!」

アメリカが日本に駆け寄って様子を見ると、物凄い熱さに思わず手を引いた。

「なんだこの熱…………?!」

どうやら発熱して倒れてしまったらしい。アメリカは小柄な日本の身体を抱えると、信頼できる人物のもとに急いだ。






一旦ここまでで区切ります……!書けるって楽しいけどもうすでにスランプなりそうで怖い…….

私の意欲が続く限り頑張りますのでどうか暖かい目で見守ってください……..

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コメント

1

ユーザー

なんでこれだけセンシティブ判定&いいねが2倍くらいなのか分からん......

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