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コメント
1件
うわ…13話、めっちゃ怖かったです🥀 海斗が「辞めよう」って初めて弱音を見せたところ、すごく胸にきた。 それなのに翌日には消えてて、参加者が7人になってるって…。 主人公が誰かに見られてる感覚、本当にゾッとしました。 「警告は一度だけ」って一文がずっと頭に残ってます。続き気になる…!
ファミレスを出てからも 俺と海斗は無言だった。
駅までの道がやけに長く感じる。
【他参加者について調べる行為は禁止です】
あのメッセージが頭から離れない。
誰にも言ってない。
誰にも見られてない。
はずだった。
なのに。
どうして。
「なぁ」
海斗が立ち止まる。
俺も足を止めた。
「もう辞めよう」
弱々しい声だった。
初めて聞いた。
海斗のそんな声。
「俺、無理だ」
「……」
「金とかもういい」
俺も同じだった。
五十万円なんていらない。
十万円も返す。
三十万円も返す。
全部返す。
だから終わりにしてくれ。
本気でそう思った。
でも。
そう簡単にはいかない気がしていた。
家に帰る。
鍵を開ける。
部屋に入る。
電気をつける。
いつもの部屋。
何も変わらない。
なのに。
カーテンを閉める。
玄関の鍵を確認する。
もう一回確認する。
自分でも笑えてくる。
何を怖がってるんだ。
そう思った時。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。
身体が跳ねる。
時計を見る。
夜十一時。
こんな時間に誰だ。
息を殺してモニターを見る。
誰も映っていない。
「……」
嫌な予感しかしない。
無視しよう。
そう思った。
でも。
また鳴る。
ピンポーン。
ピンポーン。
ピンポーン。
連続で。
心臓がうるさい。
#闇バイト
るしゅ
199
74
1,998
土橋真二郎
215
恐る恐るドアスコープを覗く。
誰もいない。
廊下には。
誰も。
いない。
その瞬間。
スマホが震えた。
落としそうになる。
例のアカウントだった。
俺は震える指で開く。
【外を確認しましたか?】
背筋が凍った。
頭が真っ白になる。
今。
見ている。
誰かが。
この部屋を。
俺を。
スマホを握る手が震える。
次のメッセージ。
【警告は一度だけです】
【余計なことをしないでください】
息が苦しい。
怖い。
本当に。
怖い。
翌日。
俺は海斗に電話した。
出ない。
何回かけても。
出ない。
LINEも既読がつかない。
嫌な予感がした。
バイトも休んで。
海斗の家に向かう。
アパートの前。
ポストには郵便物が溜まっていた。
インターホンを押す。
反応なし。
何度押しても。
返事はない。
隣の部屋のおばさんが出てきた。
「あの子なら昨日引っ越したわよ」
俺は固まった。
「引っ越し……?」
「急だったわねぇ」
「夜中にバタバタして」
そんなわけない。
昨日。
海斗は言っていた。
辞めようって。
逃げようって。
なのに。
何も言わずに?
俺はもう一度電話をかける。
繋がらない。
LINE。
既読なし。
SNS。
アカウントが消えていた。
「嘘だろ……」
呟く。
胸の奥が冷たくなる。
嫌な考えが頭をよぎる。
でも。
考えたくない。
その時。
スマホが震えた。
恐る恐る見る。
新着メッセージ。
【現在の参加者は7名です】
俺はその文章を見つめる。
何秒も。
何十秒も。
そして。
ようやく意味を理解した。
昨日まで。
八人だった。
海斗がいた。
でも。
今は。
七人。
俺はスマホを落とした。
カラン、と乾いた音がした。
だけど。
拾う気力もなかった。
(第十四話へ続く)