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第47話 カナ&リンの過去
前回までのあらすじ
リスの過去を見た。以上。
「うーあー」
これは、まだリンが産まれてから2年後のこと。私はこの時まだ小さいね。
リンは私が居ないと一緒に暮らしていけないくらい、臆病で、人見知りで、とにかく引っ込み思案な子だった。
あぁ…あの時が懐かしいな…。
…っと、あまり思い出に浸ってる時間は無いね。
ある日、リンと私で2人きりでお留守番をすることになった。
ご飯や飲み物はお母さんが作ってくれたやつがあったから大丈夫だった。
だけど、リンが突然泣き出した。
私はどうしていいか分からず、とりあえずそこら辺にあったカプセル状の飴を舐めさせた。
どうやら美味しくて、泣き止んだ。
私も「それほど美味しいのか?」思い、私も舐めてみた。
以外にも、それは美味しかった。まるで旬のシャインマスカットを食べてるかのように甘かった。
私は「もっと食べたい」と本能的に思った。しかし、それは2つだけだった。
私とリンで1つずつ。それで もう終わってしまった。
私は悲しくて少しの時間落ち込んでいたが、なにかおかしい事に気づいた。
周りが真っ白な空間なのだ。
私は一人ぼっちにされたと思って、泣いた。
目を開けたら、そこは自分の家の中だった。私は何が起こったか分からなかったが、「まぁいいか」と思い、気持ちを切り替えた。
私が泣いてる姿を哀れんだのか、リンが私の頭を撫でてくれた。
「あいおーう?」
まだ言葉にはなっていないが、その優しさが今の私には心地よかった。
「うん。大丈夫だよ」
私はリン頭を撫で返して返事をした。