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羽海汐遠
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第四話「存在消滅」
封印の森。
レヴィは森の外から古流斬を監視していた。
「さて。」
「古流斬。」
「どうやって出る。」
森は迷宮。
封印。
転移阻害。
能力阻害。
普通なら誰一人抜け出せない。
レヴィは笑う。
「いくらお前でも。」
「森は壊せない。」
その時だった。
森の中心から、とてつもない魔力が溢れ出す。
レヴィの笑みが消える。
「……何だ?」
森の中心。
古流斬は刀を静かに構えた。
「面倒だ。」
「なら。」
「消す。」
刀へ黒い魔力が集まる。
「存在消滅。」
一振り。
音はしなかった。
しかし次の瞬間――
封印の森そのものが揺らぐ。
パキ……
空間が割れる。
森を構成していた封印術式が一つ、また一つと消えていく。
燃えるのでも壊れるのでもない。
存在そのものが消えていく。
数秒後。
広大だった封印の森は跡形もなく消滅した。
残ったのは荒れ果てた大地だけ。
古流斬は何事もなかったように歩き出す。
「終わり。」
一方。
遠くで見ていたレヴィは全身から冷や汗を流していた。
「……は?」
「森が。」
「消えた?」
「壊したんじゃない。」
「存在が……。」
「消えた。」
レヴィは震える手で通信機を取る。
「アーク様!」
「大変です!」
アークは落ち着いた声で返す。
『どうした。』
レヴィは震えながら叫ぶ。
「古流斬が!」
「封印の森を!」
「存在ごと消しました!!」
「……。」
玉座の間が静まり返る。
レヴィは思わず呟く。
「……あいつ。」
「バケモンだぞ、アーク様。」
アークも初めて表情を険しくする。
「……予想以上だ。」
「存在消滅。」
「まさか森そのものを消すとは。」
アークは静かに立ち上がった。
「四天王全員へ伝えろ。」
「古流斬を。」
「絶対に一人で相手にするな。」
「奴は我々の想定を超えている。」
その頃、古流斬は何事もなかったように現世への出口へ歩きながら、小さく呟いた。
「次は。」
「新世界そのものを壊すか。」
コメント
1件
おお、第42話読了したわ!「存在消滅」、めっちゃかっこよかったね🔥 封印の森ごと消し飛ばすって、もう次元が違う強さだわ。レヴィが震えながら「バケモンだぞ」って叫ぶシーン、完全に同意したくなる(笑)。アークも「一人で相手にするな」って即座に指示出すあたり、さすがにヤバいと理解したんだな。次は「新世界そのものを壊すか」って締めも最高すぎる。続きめっちゃ気になるわ!古流斬さん、今回も熱かった🔥