第3章「学園祭に潜む亡霊」その7
何人かのメンバーが帰ってしまった翌日以降、参加人数は減ってしまった。
「……」
そんな中でも、氷室は黙々と小道具を作り続けていた。
だが当然、彼の一人の手だけなると完成品は少なくなる。
「……」
氷室と同じグループである岡島も、「一人で十分」と言われ、他グループを手伝っている。
氷室の頑なな態度や、やる気のないメンバーたち。
せっかく、普段交流できない人たちと一緒に何かを作ろうとしているのに。
このままでは――
「権堂くん」
「へっ!?」
声に引き寄せられた先には、にこにこ笑っている篠川の姿がある。
「糸が足りないから、補充したいんですけど」
「あ、えっと、じゃあこの申請書に必要なもの書いてくれるかな」
「あんまり、心配しなくてもいいと思いますよー」
修介が差し出した用紙を受け取りながら、ふと篠川がそんなことを言っ**********
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