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コメント
2件
うわぁぁぁぁぁ😭 みんないい人すぎるよぉ…😭 和解できてよかった…
えっと……読ませていただきました。第9話、すごく胸にくるお話でした。 黃ちゃんの「生きられてあと1ヶ月」って言葉、心臓をぎゅっと掴まれたみたいに苦しくなりました。それでも「みんなの邪魔にならないように消える」って……自分を削る優しさに泣けました。 紫くんの「仲間の命より大事な活動なんてない」が、すごく響きました。あの場面の温度、夕焼けの色、全部が感情に乗ってきて、最後の握手で少しだけ希望が見えた感じ、すごく良かったです。 ろあさんの描く距離感の取り方、繊細で好きです。続き、氣になります。
紫「黃ちゃん…?」
エレベーターから現れたのは、見間違えるはずのない姿だった。
病院のパジャマに身を包み、少し痩せた黃ちゃん。
点滴台を押しながら歩くその姿に、胸が締めつけられる。
黃「なんで、紫くんがここに!?」
驚いたように目を見開く黃ちゃん。
紫「それはこっちのセリフだよ…」
ようやく見つけた。
ずっと探していた黃ちゃんが、目の前にいた。
赤「紫くん、診察終わったよーって…」
最悪のタイミングで赤くんが来た、と言わんばかりの表情をした黃ちゃん。
赤「黃ちゃん、心配したんだよ…。」
黃「…とりあえず、こっちに来てください」
通り過ぎていく通行人の人たちの目が気になったのか、黃ちゃんが移動する。
案内されるがままに着いていく。
524号室と書かれた病室。
黃ちゃんは、そのままベットに腰を掛ける。
「……。」
誰も口を開かず、沈黙が続く。
赤「…なんで黃ちゃんはここに?」
一番気になっていたこと。
それを赤くんが黃ちゃんに訪ねた。
黃「…、」
話すことをためらっているのか、一向に口を開かない。
黃「…僕が倒れたあの日、担当医の方に告げられたんです」
話し始めた黃ちゃんは震えていた。
今にも泣き出しそうな表情をしている。
黃「生きられてあと、1ヶ月だって…」
「え…?」
理解が追いつかない。
黃ちゃんの、『余命』が、『1ヶ月』しかないという事実。
倒れた日ということは、あと3週間しかないってこと?
赤「嫌だよ…黃ちゃんがいなくなっちゃうなんて嫌だ!」
赤くんの目から大きな雫が落ちていく。
黃「_だって、僕だって!!」
黃ちゃんが声を荒げる。
黃「僕だって…、もっとみんなと活動したい。みんなと一緒にこれから先も、もっともっと大きな目標を立てて目標に向かって走り続けたかった…。」
黃ちゃんは静かにそう告げ、涙を流す。
紫「黃ちゃん…」
黃「せめて、みんなの邪魔をしないようにって、バレないように消えるつもりだったんです。」
俺達のためって、そんなの…。
紫「黃ちゃんがいなくなるのが俺達のためなわけない!!俺達は、『6人』ですとぷりだから!消えようなんて、思わないでよ…。」
俺の手に雫が垂れる。
そこで初めて、俺が泣いているということに気づいた。
紫「約束したじゃん…これから先も、みんなで笑っていようって。」
震える声でそう言うと、黃ちゃんはぎゅっと唇を噛んだ。
黃「…ごめんなさい。」
赤「謝らないでよ…。」
赤くんは涙を拭うこともせず、黃ちゃんの前にしゃがみ込む。
赤「1人で全部抱え込むなんて、そんなの苦しすぎるよ。」
黃「でも…みんなに言ったら、活動だって止まるかもしれない。ライブだって、配信だって…みんなに迷惑をかける。」
紫「迷惑じゃない。」
俺は即座に言った。
紫「仲間の命より大事な活動なんてない。」
黃ちゃんの肩が小さく震える。
黃「…そんなこと言われたら、余計につらいです。」
紫「つらくてもいい。苦しくてもいい。俺たちにもその苦しさを分けてよ。」
赤「そうだよ。6人で背負えば、1人よりずっと軽くなる。」
黃ちゃんはうつむいたまま、小さく首を横に振る。
黃「…怖いんです。」
その一言は、今までで一番弱々しかった。
黃「毎日目が覚めるたびに、『あと何日なんだろう』って考えちゃう。眠るのも怖い。次に目を開けられなかったらどうしようって…。」
病室に静寂が落ちる。
窓の外では夕焼けが街を赤く染めていた。
紫「怖いよね。」
俺は黃ちゃんの隣に腰を下ろした。
紫「俺だったら、きっと耐えられない。」
黃ちゃんは驚いたように俺を見る。
紫「だからこそ、1人で耐えようとしないで。」
そっと手を伸ばすと、黃ちゃんは少し迷ってから、その手を握り返した。
温かいはずの手は、少し冷たかった。
赤「今日からは、俺たちも一緒にいる。」
紫「残りの時間なんて言わせない。可能性が少しでもあるなら、俺たちは最後まで諦めない。」
黃ちゃんの瞳から、また涙があふれる。
黃「…ありがとう、ございます。」
その言葉は震えていた。
でも、その震えはさっきまでの絶望だけではなかった。
ほんの少しだけ――希望を信じてみたい。
そんな想いが、確かにそこにはあった。