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そして照は首を切った。
まるで何かの映画のワンシーンだ。
白昼夢を見ている気がした。
気づけば俺は捕まっていて。
照がどこにも見つからなくって。
照だけがどこにもいなくって。
そして時は過ぎていった。
ただ暑い暑い日が過ぎてった。
家族もクラスの奴らもいるのに
なぜか君だけはどこにもいない。
あの夏の日を思い出す。
俺は今も今でも歌ってる。
照をずっと探しているんだ。
照に言いたいことがあるんだ。
九月の終わりにくしゃみして
六月の匂いを繰り返す。
照の笑顔は
照の無邪気さは
頭の中を飽和している。
誰も何も悪くないよ。
照は何も悪くはないから
もういいよ。
投げ出してしまおう。
そう言って欲しかったのだろう?なあ?
カンザキイオリ様【あの夏が飽和する】