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おその★
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絶対辰哉
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雫
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ご本人様には関係ありません。
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「おはよふっか。」
「なんで朝からいんだよ…」
朝ぐらいは静かに過ごさせて欲しい。
「別にいいでしょ?そんな事いいから、早く立って」
「いや、なんで?」
「ん?外いくから。」
なんでこの人当たり前でしょ、みたいに話してんの?
「お前何考えてんの?」
「”お前”じゃなくて”照”ね」
「はいはい、分かりましたよー」
「ほら、早く扉の前に来て。時間無いんだから。」
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「ちょっと照!なんで連れてきてんの?連れ歩いちゃダメでしょ?」
「もーうるさい!これから外に散歩行くんだもん。」
何だこの状況。
男か女かわからないくらい綺麗な顔をしてる見たことない人。
この人と照がさっきからずっと、言い争ってる。
「あ、あの…どちら様なんですか?」
「あ、え?俺?」
「あ、はい。照は知ってるんで…」
「まあ、そっか。確かに、俺の事なんにも説明せずに目の前で言い争っちゃってたよね…ごめんね」
この人すごいな…。
行動全てがあざとい。
「俺の名前は阿部亮平。国家英雄隊の情報係長兼照のお世話係。まあ、それくらいかな。よろしくねふっかさん。」
「あ、それ広まってんだ…」
「で、照。ほんとに外行くの?」
「当たり前。現場も見たいし、本人に事情聴取しながら回ってくから。」
「もぅ、こうなったら照止まんないもん…。わかった、その代わり、ちゃんと変装してバレないように行動してね。」
「っ、!ありがと。」
「あ、ふっかさんのこと信用した訳じゃないから一応GPSつけさせてもらうからね」
「あ、はい。」
いや、逃げないわ。
…まだ。
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「ぅわっ、眩し…」
「いひっ、まあ、あんなとこにいたらね…」
照が言葉を繋げようとした時、俺の腹の虫がなった。まあ、昨日からなんにも食わせてもらってないし。
「ん、ふっかお腹空いた?」
「…空いた。」
「ふっ、なんか食べたいものある?」
「ラーメン…」
「おっけー、じゃあ美味しいラーメン屋連れてったげる。」
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「っ、!うっま!体に染み渡るわぁ…!」
「いひ、美味そうに食べんね。」
「だって上手いんだもん、」
「ん、餃子食う?」
「え?いいの!いっただっきまーす!」
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「はぁ、美味かったぁ…」
「お腹は溜まった?」
「おうよ!」
「じゃあ、本題に入ってもいい?」
「…うん。」
「まず最初に、ふっかは本当にヴィランサイドなの?あんまヴィランには見えないというか、想像と違うというか…」
「そう、だよ。ていうか、想像と違うってなんだよ。」
「いやぁ、もっとさ、目ギラギラ!体ゴツゴツ!みたいな今にも襲ってきそうな見た目してんのかと。」
「偏見やばっ、」
偏見はすごいのに、ふっかは何か違う気がするなんて言う。なんなんだこいつ。褒めてんのか貶してんのか。
「じゃあ2つ目、なんでここに来た?どうやって入った?」
「ここに来た理由は、あっちじゃ買えないお酒があるから。それがどうしても欲しくてこっちに来た。どうやって入ったかは…その、」
「言えない、か。まあ、そうだよな」
「うん、ごめん。今ここで俺が言って、仲間に何かあったら嫌だし。それにまだ俺も照の事信用できてないから。」
「わかった。じゃあ話す気になったら話して。じゃあ最後の質問ね。捕まった時どう思った?」
「捕まった時…」
「俺は、あのおっさんを襲ってない。ただ、酒屋までの道を聞いただけなのに。あんなデタラメ信じて、俺はヴィランだってバレて。これまで絶対にバレてなかったのに、どこでやらかしたんだろ、笑」
“そもそも俺たちは昔から何もしてない。”
「どういうこと?昔から何もしてないって」
「……照、そっちに伝わる、ヒーローとヴィランの始まりの話、教えてくんない?」
「え?あ、うん。わかった」
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今から数百年前、この世界はヒーローとヴィランに分かれた。
その原因は、人類の暴走である。
かつて、人類は一つだった。
しかし、一部の人間が力に溺れ、暴走したことで世界は崩壊寸前まで追い込まれた。
生き残った人々は、その脅威から身を守るため、暴走した者たちを世界の外へ追放した。
そして二度と同じ過ちを繰り返さないよう、巨大な壁を築き、世界を二つに分けた。
人々を守り、平和を取り戻した者たちは”ヒーロー”と呼ばれた。
一方で、世界を混乱へ陥れた者たちは”ヴィラン”と呼ばれるようになり、現在に至るまで危険な存在として教えられている。
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「こんな感じかな」
「やっぱり違うね、俺らの話と。」
「…次は俺らに伝わる話をするね。」
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今から数百年前。
まだ人類が一つだった頃。
ある日、一人の人間が傷害事件の犯人として捕らえられた。
しかし、その罪は冤罪だった。
彼を信じた仲間たちは無実を訴え続けたが、その声は誰にも届かなかった。
やがて彼らは”危険思想を持つ者”として森へ追放され、高い壁によって世界を隔てられた。
そして、その壁の向こうで、彼らは肩を寄せ合い、新たな暮らしを始めた。
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「で、俺たちはその追放されたヤツの子孫だって教えられてる。」
「なんだこれ。俺たちの習ったやつと違う…」
「そう。まぁ、どっちが本当とかは分かんないけどさ、とりあえず片方が、もしくはお互いが、都合のいいように書き換えてるのかもね、」
「そうか…何かを隠したいから、そう教えるのか。人って、多くの人が信じてるものを正しいと思いがちだもんな。」
「照の偏見も、この教育を受けてきたからかもな。」
「ふっかの地元にさ、俺が言った奴みたいな人いる?」
「いない、1人も。街にいるおっちゃんとかも良い奴が多いよ?まぁ、クセが凄かったりするけど、わら」
「ふっかの仲間ってどんな人?」
「んー、全員イケメン。1人はうるさいし、運動神経悪いけど、頼りになるし良い奴。もう1人は男の俺でも惚れそうになるくらいイケメン。しかも、運動できるし、優しい。頭は、基本バカ。最後の1人はツンデレで、美容にうるさい。それに気遣いが出来て、ちょっと馬鹿な面白いやつ。」
会いに行ってみる?ま、無理かこんな状況になっちまったもんな。そんな冗談を言う。
「行きたい。会ってみたい。」
は?
「は?、」
いや意味がわからない。そんなことしていいのか?
「だから、行きたい。その人たちに会ってみたい。」
「え、いや、大丈夫なの?それ」
「んー、まぁ、大丈夫。どうにか上手く嘘つけば。バカ正直に言ったら許してくれるわけないもん。」
「いや、ダメだろ。」
「でも、ふっかもその人たちに会いたいんじゃない?」
「いや。まぁ、会いたいけど…」
「なら、行こ。あっちの国も気になるし。俺だけじゃ怪しまれるかもだからすぐには無理だけど、行こ」
「ほんとに…行けんの?」
「行く、絶対に。」
「わかった、約束しろよ?」
「するよ。…もし行くなら1人は無理だな。阿部は確定として、あとは…舘さん、ラウ、康二ら辺かな。」
なんか一人で話が進んでる気がする。
でも、
本当に俺はもう一度みんなに会えるのかもしれない。
コメント
2件
待ってましたー!! イケメンって…目黒かな)))) 次回も待ってるっ
あおいです🌷 第2話、じわじわと心に沁みました。 ふっかと照がラーメンを食べながら交わす何気ない会話が、とても自然で温かくて好きです。でもその後に明かされる「始まりの話」の食い違い——同じ過去なのに正反対の伝えられ方をしているもどかしさが、この世界の根っこの歪みを感じさせました。 そして照の「会ってみたい」の一言、無謀だけど真っ直ぐで、思わず胸が熱くなりました。まだお互いを完全に信じられない距離感だからこそ、その一歩が尊いです。続き、すごく気になります…!