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おその★
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絶対辰哉
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雫
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ご本人様には関係ありません。
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朝。
昨日のふっかの話が頭から離れない。
ヒーローとヴィラン。
俺達が信じてきた歴史と、ふっかが語った歴史。
どちらが正しいのか。
もしくはどちらも間違っているのか。
そんな事ばかり考えていた。
「照?」
「…阿部」
「朝から疲れた顔してる。あんまり、寝てないでしょ。」
「まぁ、ちょっと考え事。」
「昨日言ってたやつ?」
図星だった。
「…うん。」
阿部が少しだけ笑う
「ほんと、照って分かりやすいよね。」
「うるさい。」
「でもさ。」
阿部が真剣な顔になる。
「昨日、照から聞いた話俺も引っかかってるんだよね。」
「え?」
「情報係として色んな資料見てきたけどさ、この国が出来た頃の資料って不自然なほど残ってないんだよね。」
「……。」
「まるで、意図的に誰かが消したみたいに。ま、本当のことはまだ誰にも分からないけどね。」
部屋に沈黙が落ちた。
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その頃。
「暇。暇すぎる。」
マジでやることねぇ、暇!多少の暇つぶしくらいは持ってこいよ。
もー、
「マジで暇ぁ、」
牢屋のベッドに寝転ぶふっか。
「また散歩行きたいなぁ」
その時、
ガチャ。
扉が開く。
「ふっか、散歩行く?」
「行く。絶対行く。ここまじで暇なんだよ。」
「ただし、阿部と俺の同僚を3人連れていく。」
「3人?別にいいけど、誰?」
「入ってこい。」
「やっほ!ふっか。なんだかんだ会うの久しぶりじゃない?1週間とか?」
1人は阿部って言う人。照のお世話係の人。
この前外行った時に会って以来だな、
「ラウールです!阿部ちゃんと一緒に情報係やってます!」
何この人。身長高っ。
「…む、向井康二です。照兄ぃと、仕事してます。」
照兄ぃ…?誰だそれ。
「宮舘涼太です。よろしく。」
バラが舞ってそうな喋り方。絶対に、国王かよって言われたことあるでしょ。
「仲良くして。」
「呼び方ふっかさんでいいですか?俺のことはラウールとか、ラウとか呼んで!」
「ちょ、ラウ、この人捕まっとんやで?ヴィランの国から来たんやで?どんなやつかわからんで、あんま仲良くせん方がええて、」
「でも優しそうじゃない?じゃあ、俺はふっかって呼ばせて貰うね。俺のことは好きに呼んでもらって。」
「あ、はい。」
「ほら、康二くんも」
「こーじって呼んでください。こっちからは勝手に呼ぶんで。」
「じゃー、自己紹介も終わったし、散歩行くよー。」
あれ、ここにもふっか呼び定着してね?
もぅ考えるのやめよ…
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先頭に阿部、その後ろに照とふっかが、さらに後ろにラウール、康二、舘さんの順で歩いていた。
街では子供が元気に笑いながら走り回っている。
「平和だな。」
「そう?」
「俺らの国と何にも変わんない。」
その言葉に康二は足を止めた。
「…変わらない?」
「うん。どんなのを想像してるかは知らないけど、笑って、遊んで、働いて、そんで疲れて、寝ちゃう。普通の国だよ。」
「「……。」」
誰も何も言えなかった。
“ヴィランは荒れ果てた土地で暴れながら暮らしている。”
そう教わってきた。
なのに…。
ふっかの言葉には嘘をついてるような様子はなかった。
その時。
「きゃっ、!」
1人の少女が転ぶ。
荷物がいっぱいに散らばった。
「だいじょ、……」
阿部が駆け寄ろうとした。
でも、ふっかの方が早かった。
「ほら。」
荷物を拾い、1つずつ少女に渡す。
「ありがとお兄ちゃん!」
「おう。気をつけろよ。」
少女は笑顔で走っていく。
5人はその光景を黙って見ていた。
「……お前、ほんまにヴィランなんよな、?」
「だからそうだって。」
「ほな、なんで助けたん?」
「何でって。」
ふっかは不思議そうに笑う。
「困ってる人助けんのに、理由いる?」
その一言が、6人の”当たり前”を、大きく揺らした。
「ふっかさん、!俺、誤解しとったかもしれへん。ヴィランはみんな目付きが悪くて、ガタイが良くて、もっと、人間の心なんかあらへん奴らやと思いよった。ホンマにごめん…。」
なんかほぼ照と同じ偏見してんな。
「まー、しょうがないでしょ。そっちはこっちのこと知らないんだし。」
「ふかしゃん、!ほんまごめんなぁ…」
「おわっ、」
「康二、ふっか困ってる。」
「舘しゃん、薄情すぎひん?!」
「ねぇ、ふっか。」
「ん?」
「この前言ってた、そっちの国に行く話さ、俺含めたこの5人でもいい?」
「、いいよ。あと俺さ、照のこと信用することにするわ。だから…よろしく。」
「よろしく、ふっか。」
「ちょっと、俺たちも入れてよ。」
「よろしく!」
ふっか(さん)!
俺には今日、囚われた土地で信用できる友達が5人もできた。
コメント
3件

絶対ヴィラン悪い人じゃない! ふっかさんかっこよ✨️
こんにちは、はる。です! 第3話読んだよ〜! 「困ってる人助けるのに理由いる?」ってふっかの言葉、マジで胸に刺さったわ…敵対してる相手の優しさに触れて、康二たちの固定観念がガラッと変わっていく流れ、めっちゃ良かった。 そして気づいたら6人が和気あいあいとしてて、この距離感の変化の描き方が自然で好き。 次、ついにふっかの国に行くって?続きが気になりすぎる🔥