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#闇バイト
るしゅ
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油味噌
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翠
36
「三人」
俺は。
その言葉だけを繰り返していた
俺と。
蓮。
そして。
もう一人。
「……ありえない」
俺は首を振る
「俺は」
「そんな話」
「一度も聞いたことない」
美咲が。
黙って俺を見る
「悠真」
「何?」
「USB」
「え?」
「開いてみよう」
俺は。
USBを見る
確かに。
ここには。
俺の出生記録が入っている
もし。
本当に。
三人の名前があるなら。
答えが。
ここにある
俺たちは。
近くのネットカフェに入った
個室に入り。
パソコンを起動する
俺は。
USBを差し込んだ
画面に。
一つのファイルが表示される
**出生記録_2009**
俺は。
クリックする
画面が。
真っ黒になる
そして。
文字が表示された
**『認証してください』**
「認証?」
美咲が聞く
「パスワードが必要みたい」
俺は。
考える
「俺の誕生日?」
入力する
違う
蓮の名前
違う
父さんの名前
違う
「204?」
入力
違う
俺は。
頭を抱える
「分からない」
その時。
画面に。
新しい文字が表示された
**『ヒント』**
その下
**『君が最初に呼んだ名前』**
俺は。
固まった
「最初に呼んだ名前?」
美咲が。
考える
「お母さん?」
「違うと思う」
「お父さん?」
「たぶん違う」
俺は。
画面を見る
最初に呼んだ名前
俺が。
幼い頃。
最初に呼んだ人
誰だ?
俺は。
記憶を探す
ぼんやりと。
一つの光景が浮かぶ
小さな部屋
白い壁
ベッド
俺の隣に。
誰かがいる
男の子
俺より。
少し大きい
その男の子が。
俺に言う
「悠真」
俺は。
息を止めた
「……蓮」
美咲を見る
「蓮?」
「俺が」
「最初に呼んだ名前」
俺は。
入力する
**REN**
画面が。
切り替わった
「……開いた」
ファイルの中には。
大量の書類
そして。
一枚の出生記録
俺は。
画面を見る
名前
**神谷悠真**
生年月日
**2009年11月14日**
父
**神谷――**
母
**――**
そして。
その下
**同日出生児**
俺の手が。
止まる
そこには。
二つの名前
**神谷蓮**
そして。
もう一人
俺は。
画面を見つめる
「……誰?」
美咲が。
画面を覗き込む
名前は。
黒く塗りつぶされている
「消されてる」
俺は。
呟く
「でも」
美咲が。
画面を指差す
「下」
俺は。
見る
そこに。
小さな文字
**『第三児』**
俺は。
息を止める
「三人目」
「本当に」
「いたんだ」
俺は。
画面をスクロールする
出生時刻
悠真
**02:14**
蓮
**02:14**
第三児
**02:14**
「……同じ?」
俺は。
画面を見つめる
三人とも。
同じ時間
同じ日
同じ病院
そして。
同じ時刻
「三つ子?」
美咲が。
呟く
俺は。
首を振る
「でも」
「俺と蓮が兄弟だって話は聞いた」
「三人目なんて」
「聞いたことない」
その時。
画面に。
新しいファイルが表示された
**『第三児について』**
俺は。
クリックする
そこには。
短い文章
**『第三児は出生後、記録から抹消』**
俺は。
息を止めた
「抹消?」
「どういうこと?」
美咲が。
画面を見る
その下
**『理由』**
そこだけ。
黒く塗りつぶされている
「またかよ」
俺は。
拳を握る
「なんで全部消されてるんだ」
その時。
画面が。
突然切り替わった
俺たちの見ている前で。
ファイルが。
一つずつ。
消えていく
「え?」
美咲が。
驚く
「何してるの?」
「俺じゃない」
ファイルが。
消えていく
一つ
また一つ
俺は。
USBを抜こうとする
でも。
遅かった
最後に。
一つだけ。
ファイルが残った
**『204』**
俺は。
それをクリックする
画面に。
動画が表示された
再生する
映像は。
古い病院
廊下
そして。
204号室
カメラの映像だった
日付
**2009年11月14日**
俺は。
息を止める
映像の中に。
父さんがいる
若い父さん
その隣に。
美咲の母親
そして。
もう一人
白衣を着た男
俺は。
その男を見た
「……この人」
美咲が。
声を震わせる
「誰?」
俺は。
分からない
でも。
父さんは。
知っているはずだ
三人は。
204号室の前で。
何かを話している
音声は。
ない
そして。
扉が開く
父さんが。
部屋の中に入る
美咲の母親も。
続く
白衣の男が。
最後に入る
そして。
扉が閉まる
映像が。
そこで終わった
「……何があったの?」
美咲が聞く
俺は。
答えられない
その時。
動画の最後に。
一瞬だけ。
別の映像が映った
ほんの。
一秒
204号室の中
ベッドが三つ
そこに。
三人の赤ん坊
そして。
一人の女性
俺は。
画面を凝視する
「……母さん?」
美咲が。
俺を見る
「悠真のお母さん?」
俺は。
頷く
「たぶん」
でも。
何かがおかしい
母さんは。
三人の赤ん坊を。
見ている
そして。
その隣に。
一人の男
父さん
父さんは。
赤ん坊を。
一人だけ。
抱き上げる
俺だ
間違いない
父さんが。
俺を抱き上げる
その瞬間
映像が。
また切り替わる
画面に。
文字
**『選択された』**
俺は。
凍りつく
「……選択?」
その下
**『第三児は不要』**
俺は。
息を止めた
「何だよ」
「これ」
「どういう意味だよ!」
俺は。
画面を叩く
美咲が。
俺の腕を掴む
「悠真!」
「俺たちは」
「三人だった」
俺は。
呟く
「でも」
「一人だけ」
「消された」
その時。
画面が。
完全に真っ暗になった
そして。
最後に。
一行だけ
**『Rは一人を選ぶ』**
俺は。
その文字を見つめる
「……」
Rは。
一人を選ぶ
じゃあ。
俺は?
蓮は?
そして。
第三児は?
俺は。
初めて。
考えた
もしかすると。
Rというのは。
最初から。
人を救うためのものじゃない
誰か一人を。
選ぶために。
作られたものなのかもしれない
その時。
美咲のスマホが鳴った
「……誰?」
美咲が。
画面を見る
顔色が。
変わった
「悠真」
「何?」
「母から」
俺は。
美咲を見る
「何て?」
美咲は。
震える声で言った
「……『第三児を探して』」
俺は。
言葉を失った
その直後。
新しいメッセージが届く
Rから
**『もう遅い』**
俺は。
画面を見る
さらに。
一行
**『第三児は』**
そして。
最後の一文
**『君たちのすぐ近くにいる』**
俺は。
ゆっくり。
美咲を見る
美咲も。
俺を見ている
俺たちの。
すぐ近く
でも。
そこには。
俺と美咲しかいない
じゃあ。
第三児は。
一体。
誰なんだ
(第五十三話へ続く)
コメント
1件
52話読み終えたよ〜!😭💕 悠真と蓮の他にもう一人いたって衝撃すぎるし、しかも名前が黒塗りで「抹消」って…怖すぎるんだけど!?Rの「選択された」「第三児は不要」って文字にゾッとしたよ… そして美咲ママから「第三児を探して」→Rから「もう遅い」「すぐ近くにいる」って、二人だけの空間で誰ってこと!?完全に次の話が待てないやつじゃん…!! るしゅさんのミステリー展開、毎回心臓掴んで離してくれないね…💦💕 次回も絶対読む!待ってるよ!!