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僕には、忘れられない夏があった。
「あの夏、あの日」…あの夏休みについてだ。息苦しい時があっても、母親の期待に挫けそうになっても、あの夏の「約そく」のために、僕は頑張っている。
…なんて思ってたのにわすれちゃたなァァ??
💭💤🌈🫧🐟🚃💭
小学3年生の夏だろうか。田舎のおばあちゃん家に行って夏休みを過ごしたことがある。
「田舎の空気は美味しい」なんて言うけれど、本当に都会の汚された空気なんかよりも、何倍も美味しかった気がする。
川で水を浴びて涼しんだり、蝉が大合唱してる森に昆虫採集に行ってみたり、あまりの暑さに遊び疲れて、おばあちゃん家に転がり込んで、「スイカ冷えてるよ〜」なんておばあちゃんに言われ、風鈴の音を聞きながら、縁側でスイカをほうばったり。
そんなことをして数日間、伸び伸びと小学生らしく遊んでいたある日、森の中に、ログハウスのようなものを見つけた。
好奇心に駆られ入ってみると、白昼夢を見ているような感覚に襲われた。
中は木の匂いが充満していて、なんだか心地よかった気がする。そしてあたりを見渡すと、端に置いてある机の上に、新しそうなノートが置いてあって、1ページ目に、「誰か来ないかな…」なんて独り言のようなことが書かれていた。
達筆で、当時の僕は思わず惹かれた。そしてその字の下に、歪な文字で書き加えたのだ、
『こんにちは。木のおうちすてきですね。ぼくは涼って言います。あなたのお名前も知りたいです。』
💭💤🌈🫧🐟🚃💭
翌日、またあのログハウスを覗きに行った。そうしたら、僕の字の下に、また綺麗な文字が添えられていた。「こんにちは!!りょうくんですね、きれいなお名前…ログハウスほめてくれてありがとう😊わたしは「みくる」と言います!ぜひまたお話ししにきてね♪」
…そうして、顔も分からない、「みくる」さんとのノートでの自由な会話が始まった。最初はたわいのない話をしていたが、だんだんそれは、日記のように、自分の今日あったことを書くようになった。
「7/15(月)こんにちは、りょうくん!きのうは楽しかったかな?わたしはきのう、おともだちとお買いものに行ったんだ!とっても楽しかったよ。いなかにすんでるから、なんか自ぜんにはあきちゃって…😅りょうくんは、夏休みの間だけ、ここにいるんだよね?ならせいいっぱい、いなかをまんきつしてね!あした、おへんじまってます!」
そんな程度に。みくるさんは、明るく、小学生の僕にも分かりやすいように、読める字で日記を書いてくれた。でも年齢は最後まで分からなかったから、実は同い年だったけど、物知りだったのかもしれない。
そんなふうに大自然で遊んで、帰りにログハウスに寄り日記を交わして、家に帰って。そんな風に過ごした夏休みはあっという間に過ぎて行った。
最後の方に至っては、みくるさんと話すために、外で遊んでたまである。そして、ついに明日で帰る、と言う日になった。僕はみくるさんに、ある約束を提案した。
「8/27(土)こんにちは。まずは、今日までいっしょに話してくれてありがとうございました。とっても楽しかったです。あした、ぼくは、お家に帰ります。だから今日で話せるのは最後です。でも約そくします。ぜったいにまたここにきて、みくるさんにこんどはちょくせつ会いに行きます。それまでここでまっていてください。またね。」
…僕は計画性がなかったせいで、みくるさんの最後の挨拶が見れなかった。それに出発の朝に気づいた。でもそんなことに時間を食っている訳にもいかなく、だから、みくるさんの最後の日記の内容も、「約そく」についてどう受け取ったかも、僕はまだ知らない。8年後には、この出来事を深く後悔し、そして、ほんとにこどもにもどっちゃうこともまだしらないよォォ??」
−終−
こんにちは。西瓜です。涼の過去編となります。(また最後が適当ですね・・・)
涼にはこんな過去がありました。まぁここから毒親のせいで優等生に仕立て上げられて、あんなことになってしまったと・・・
涼と日記を交わした「みくる」も今後のストーリーに関わってくる人物かも?知れませんのでお楽しみに。
最後にねばーらんどせんの線路図を載せて終わります。じゃあ。
『君は−−−』
『「」は友達。』
to be continued・・・