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そのとき、バンッと勢いよく扉が開く。
それと同時に蒼空のお父さんは
私に拳銃のようなものを突きつける。
「卯川!」
震えるほどとても怖い。
「蒼空それ以上近づいたら分かるよね?」
と言って鳥井博士は不気味に笑う。
そういえば先程からオバケちゃん達の姿が
見えない。
もしかしたら警察のところに
行ってるのかもしれない。
でもそうじゃなかったら…。
「父さん、卯川を離せ」
「お前に指図される筋合いは無い」
そのとき、バンッと耳元で音が響いた。
お父さんが天井に向かって撃ったらしい。
その拳銃は普通の拳銃ではなく、
レーザーのようなものを放っていた。
あれに触れたらどうなるのだろうか。
足がガクガクと震えている。
「卯川!危ない!!」
こんな時に考え事をする私の神経は
おかしいのだろうか。
私は蒼空に引っ張られ代わりに
蒼空は撃たれた。
「蒼空!!」
「やだ!蒼空…!!」
また私のせいだ…。
「もう誰かの死を見たくなかった。だから──」
そのとき、
「何してる!!銃を置け!!」
警察官が来たのだ。
「なっ..洗脳が解けてる…?」
「プー」
「オバケちゃん!」
多分オバケちゃん達が
警察官の洗脳を解いてくれたのだろう。
でもどうやって…?
その前に蒼空を助けないと…!
「オバケちゃん….蒼空が..」
「プー、プープー」
『鏡に行こう』そう言ってる気がした。
私は急いで鏡の場所へ向かった。
そして私達はまたあの白い世界に行った。
「蒼空….目開けてよ…」
私は蒼空が生きてることを祈るしか無かった。
「プー」
「オバケちゃん?」
ふわりと巨大化したオバケが
蒼空に覆い被さる。
「え…?」
数分後、
巨大化したオバケの中から蒼空が現れたのだ。
「蒼空!!」
「オバケ最強だな…」
私は喜びから蒼空に抱きついてしまう。
「良かった….」
私が安堵の声を漏らしてる中、
蒼空は悲しげな顔をしていた。
「蒼空…?どうかした?」
「卯川、お別れだね」
「え..なんで?」
「ハロウィンはもう終わりだよ」
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