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未亜さんが2人に指示した内容は。
○ 美洋さんは2段や3段になった複雑な分数の式を解きまくること
○ 亜里砂さんは簡単な文章題をひたすら解くこと
だった。
「2人とも確かに、全くわからない分野というのは無いようなのです。ただ不得意なものはあって、それぞれ足を引っ張るのです」
ということなので、それぞれ未亜さんに判定された不得意な箇所をやらされている。
なお2人がやる問題は、ネットから未亜さんががんがん引っ張ってくる。
学校の先生が公開しているWebページがあって、そこに色々な問題が掲載されているそうだ。
そして僕と彩香さんで、2人へ色々指導などをする。
「あ、分数のその線、もっと気持ち強く引いて下さい。それが基本の線で、その上や下の分数の線とごっちゃになると違う式になります」
「文章題は何カ所かに区切って考えるんだ。なんならその部分で縦線を引いて。そして、その部分だけを考える。例えばこの①の部分は……」
そんな感じでみっちりと。
更に、
「いわゆる『くもじ』とか、ああいうのに頼ると、肝心な時にわからなくなるのです。基本はあくまで、速度かける時間が距離。それだけなのです。わからなければ、その場で考えるのです。時速5キロで1時間なら5キロ、2時間なら10キロ……と!」
未亜さんは、わりとスパルタだ。
そんなこんなで、テスト後1時間で早くも……
「ベジョータさんは疲れたのです。ドングリの野原に放牧されたいのです」
「私も、全てがどうでもいい気がしてきました……」
2人が参ったところで。
トン、トン、トン。
扉がノックされた。
「はいどうぞ」
「失礼、頑張っているかね諸君!」
川又先輩だ。
「厳しいです」
「疲れたのだ」
先輩はうんうん頷く。
「そうだろうな。特に未亜は容赦なさそうだから。昨日も私の部屋からテスト問題を色々持ち帰って、ニヤニヤしていたし。きっとサドの気があるんだろう」
「若干、自分でもそんな気がするのです」
おいおい未亜さん。
2人がひいているぞ。
「そんな訳で第1の休憩。おやつタイムだ。用意するから、ちょい待っていろよ」
先輩は背負っていたデイパックの中から、タッパー3個と紙皿、割り箸を取り出す。
更にタッパーを開けて、ナイフで切ったり、色々と用意して紙皿に盛り付けて。
「さて、午前のデザートの材料は、野外採取ものがメイン。まずはドングリもち、あんこバージョンとスダジイきなこバージョン。
もちときなこは、昨年採ったドングリから作っている。本当はあんこも野生のあずきで作りたかったんだけど、もう在庫が無くてさ。今年は頑張って、もっと採ろうと思っているんだけどさ」
さらに先輩は紙コップ6個に、水筒から冷たいお茶を入れた。