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あぁ~、疲れたぁ…
今日も良く頑張ったよなぁ…
そんなことを思いながらいつもの電車に飛び乗る。
仕事と家の往復しかしていない毎日だが、そんなつまらない私にも楽しみができた。
そろそろ、乗ってくる頃だな…
そんなことを思いながら、彼女たちが来るであろう電車のドアをボンヤリと眺める。
…あぁ、勘違いの無いように1つ断っておくと、彼女たちを嫌らしい目で見ているわけではない懐かしくなるのだ。
もう、取り戻せない私の青春時代が彼女たちのお陰で思い起こされるから。
しかし、今日は違った。
いつもなら2人で仲良く『テニスの話し』をしながら乗ってくるのに、今日は1人だけみたいだ…
それに乗ってきた彼女もなぜか上の空のように見受けられる。
『私』に出来ることはなにか無いだろうか…そう思い力になりたいけれど
『私』を知らない彼女からしたら変な人と警戒させてしまうだろうなという社会人としての私も顔を覗かせる
でもこれだけは伝えたかった。
何があったかは知らないけれど、私はあなたとあなたの友人に元気をもらっていたんだよ。
これ、こんなもの君たちが好きかわからないけど、良かったらいつもの子と食べて?
と1人で震える彼女に私は勤め先のお菓子を渡した。