テラーノベル
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何やかんや色々あって、俺と蓮は『そういうこと』をする関係になった。
でも恋人じゃない。お互い好き同士でもない。
ただセックスを許し合うだけの仲。
約束は2つだけ。
『どちらかに好きな人が出来た、もしくはもう辞めたいとどちらかが言い出したら終わり』
『メンバーや他の人達には絶対にバレないように』
たったこれだけだ。
行為の内容にNGとかも特にない。どんなことでもお互いにしたいってなったらする。
まだ見ぬ誰かに操を立てる為に、唇へのキスを自重するようなこともない。
というかそもそも、俺も蓮もキスが好きみたいだからしないなんて選択肢は最初からなかったし。
あの日から何度か身体を重ねてるけど、蓮は優しいからあまり無理な要求はしてこない。
その代わり、俺をとろとろにするのだけは余念がない。
おかげで男に抱かれてまだ数回なのに、モノを触らずにイく中イキも出さずにイくドライも経験させられた。
身体の相性が良過ぎてマジで怖いくらいだ。
そして今日もまた、蓮は俺を蕩かそうと全力を出してくる。
「あっ、アッ…っぁんっ! やぁ、もぉ イきた…っ」
「…まぁだ。もっと佐久間くんの奥に入れて…っ?」
「そんな、おく…っ 無理、だって、ぇ…っあぁんっ」
ばちゅばちゅと音をさせながら、蓮が俺の中を抉ってくる。
これで十分気持ちいいしもう出したくて堪らないのに、蓮は更に奥に入り込もうとしてて。
もうこれ以上奥なんてないってば…!
「もぉ、いいからぁ…っ! 蓮ので、イかせて…ッア、んんっ」
「駄目。今日は、佐久間くんがもっとわけ分かんなくなるくらい気持ち良くさせるって…決めてんの…っ」
ふふっと笑いながら蓮が言う。
お前のそのモチベーション、どっから湧いてくんの?
自分の快楽より俺の快感を優先させるとか、お前のセフレの定義おかしくねーか。
そうは思えど『わけ分かんなくなるくらい』の気持ち良さに興味がないわけなくて。
どうしようと思っていたその時、俺の腰を更に持ち上げた蓮がぐぐっと奥に入ってきた。
その途端に、意志と関係なく俺の身体がびくりと跳ねる。
今、何か…蓮の先が何かに触れた。
戸惑う俺を余所に蓮が口角を上げて笑いながら「ここだ」と嬉しそうに呟く。
そのまま勢いよく入り込んだ蓮自身が、ぐぽっと音を立てて今まで開いてなかった俺の奥に到達した。
その瞬間、頭が真っ白になる。
「……ッ、あ、あ…ぁっ――――っ!!」
「っ、締めつけ、すご…っ 佐久間くん、気持ちい?」
何これ、なにこれ。
奥の奥が開かれた瞬間から、身体全体がびりびり痺れるみたいな感覚に侵される。
どう突かれても、どこを触られても気持ちいいしか考えられない。蓮の言葉に答えることも出来ず、口から溢れるのは高くて甘い声だけだ。
蓮が嬉々として突き上げてくるのを全部受け止めて、ひたすら喘ぎ続ける。
「れんっ…れ、ん…っ もっと、ぉ…っ! あッ、あぁんっ」
「飛んじゃってるね、佐久間くん…っ かわい…」
「おく、奥に出して…っ? れんの、あつい、の…ほし…っ」
「ん、いくらでもあげる…っ 全部受け止めてね…っ?」
もう自分でも何を言ってるのが判然としないまま、ただひたすら蓮を求めてその背にしがみついた。
奥の奥に蓮の熱さを感じるのと、俺が前から吐き出さずに深く深く絶頂を味わうのはほぼ同時くらい。
全身の力が抜けて、俺の身体がベッドに沈み込む。
その上に全力疾走後みたいに息を乱した蓮が伸し掛かって。
重いんだけど、その重みすら心地いい。
「れ、ん…ちゅー…したい…」
「…ん、俺も」
マロン
1,192
mako
226
みずき
42
俺の上で息を整える蓮にキスをねだる。
ふにゃっと笑いながら顔を上げた蓮がちゅっとリップ音と一緒にキスをくれた。
そのまま舌が差し入れられて、ゆっくりと確かめるように絡められる。
あー、やっぱり蓮のキス気持ちいい。
「…ね、どうだった? 気持ち良かった?」
「……お前、俺の身体に何したんだよ」
「何にもしてないよ。ただ結腸? ってとこ入ってみたくて」
「あー……何か聞いたことあるな…」
蓮とセックスするようになって、ネットでやり方を改めて調べたりBL漫画や小説も幾つか読んでみた。
確かその中に出てきた覚えがある。
漫画の中だけのことかと思ったけど、マジでこんなに気持ちいいんだ。
「……すげー気持ちいいんだけど、その分疲労も半端ないからしばらく休憩させてくれ…」
「そっか、そういうデメリットもあるのか。じゃあ次からは最後の一回の時にするね」
「止めるって選択肢はないのかよ…。てゆーか味占めんな」
「だってすごい締まって気持ち良かったし、佐久間くんもめちゃめちゃ良さそうだったしね」
それはまあ、めちゃめちゃ気持ち良かったですけど。
俺を気持ち良くさせて嬉しそうにしてる蓮を見ながら、段々と戻れないとこに向かってるような気がしてきた。
じっと見上げてる俺にふっと艶を湛えた顔で笑いながら、蓮が顔のあちこちにキスを降らせてくる。
…まあ、いいか。深く考えるのは止めよ。
どうせもう、今更理由なく手放せる気なんてしないから。
次の日はグループでの仕事があった。俺は午後からのこの仕事が最初だったから、身体を休めてからのんびり向かう。
さすがに朝一から仕事のある前日は無茶出来ないからさ。
蓮は朝から仕事があるって先に出てったけど、俺と蓮じゃどうしたって疲労度が違う。
それを理由に辞めようとは思わないけど。
楽屋に入ると蓮の他にも、直前に仕事のある阿部ちゃんと照とラウールもまだ来てなかった。
既に来てるメンバー達とわいわい話したりスマホを眺めたりして、いつも通り過ごす。
順番にメイクに呼ばれてゆり組がメイク室に向かった時、不意に康二が深澤に向かって声をかけた。
「なんやふっかさん、唇の色悪いやん。また徹夜でゲームとかしとったんやろ!」
「うるせーな、昨日はしてねえわ!」
「せやったら、他の日はしてるんやな」
語るに落ちた深澤が苦虫を噛み潰したような顔で康二を睨む。
残念ながら誰が見ても康二の勝ちだろ。
「…照には言うなよ。最近口うるさいから」
「ふっかさんのこと心配してるんやろ。愛されとるねー」
「……うるせーよっ」
「わー、深澤が照れてるー! 怖ーいっ」
ほんのり頬を赤らめた深澤が面白くて、横からつい参戦する。
康二もノリを合わせて「きもーいっ」とぶりっ子ポーズをした。
そこからはまあ、いつものわちゃわちゃで。メンバーとのこういうノリがやっぱり楽しいんだよな。
しばらく2人で深澤をからかい倒した後で、康二がメイクさんから色付きのリップを借りてきた。
何だかんだ康二は優しい奴なんだよな。
「これやったら少しは顔色良く見えるんやない?」
「どんな色味か分かんねーから、康二付けてみろよ」
からかわれた仕返しなのか、深澤がそんなことを言って。何故か康二もノリノリで唇にリップを塗りたくった。
「いやそれ、どう見ても塗り過ぎだろ!」
「唇テカテカしてんじゃねーか!」
「えぇー、セクシーでええやん」
深澤と2人でゲラゲラ笑ってると、不意に康二が顔を近付けて来る。
「どーや、さっくん。奪いたくなるセクシーな唇やろ?」
ノリとしてはいつもの流れ。
こうやってふざけてて、その流れのまま康二とキスしたことだってある。
なのに何でだろう。
唇が触れる直前に背中がぞわっとして、思わず康二の顔を手で塞いでた。
「何やねんもー! これはキスする流れやろ!?」
顔を押さえられながらぷんぷんしてる康二に咄嗟に返事出来ずにいると、深澤が笑いながら口を開く。
「そんなテカテカしてる口で近付かれたら、取って食われるかと思うだろ」
「別に食わへんわ!」
「…いや、食われるかと思った」
「何でやねん!!」
その後は特におかしな空気になることもなく、康二も笑いながら唇をウェットティッシュで拭ってた。
ほっと息を吐きながら自分の身に起きたことを思い返す。
康二の唇が近付いた時、反射的に『嫌だ』って思った。
もちろん、康二が嫌なわけじゃない。そうじゃなくて。
『蓮じゃなきゃ嫌だ』って、そう思ったんだ。
確かに、ここ最近蓮とは数え切れないくらいキスをしてる。
俺も蓮もキスが好きだから、セックスまでは至らなくてもキスだけすることもあるくらい。
だからって、何で?
蓮じゃなきゃ嫌な理由って、何だよ。
もしかして俺が好きなのってキスそのものじゃなくて…蓮とのキス、なのかな…。
不意に、昨日感じた『戻れないとこに向かってる』ような感覚が蘇る。
昨日は深く考えることを止めてしまった。
けどもしかしたら、ちゃんと考えないといけないことなのかもしれない。
楽屋を出てメイクに向かった康二を無言で見送っていると、俺の肩を深澤が軽く叩いてきた。
「…言いたくなさそうだから敢えて聞かないけど。まあ、何かあったら言えよ」
「……うん」
深澤のこういう距離感がありがたい。
こくりと頷きながらまずは自分で考えてみようって、そう思った。
何かに気付いたさっくん
あと一歩ですかねw
コメント
4件
最高やないですか⁽⁽꜀(:3꜂ ꜆)꜄⁾⁾ とろっとろにされちゃう🩷ちゃんが可愛すぎる!!朝からテンション爆上がりしてしまいました( *´艸)💕 もう手放す気ないだろってぐらい自分を植えつける🖤も、水瀬さんの🖤らしくて好き(>ω<*)ਭ₹♡ 水瀬さんに触発されて、私も身体から始まるお話も書き出しました(๑•̀ - •́)و✧ 表現がつられないよう気を付けます どっちも気がないで始まるのも面白いものだね♡
本来ならキスもセッ…もどういう感情をもつ相手とするのか、というところに気づいていくのですかね…。心の距離が縮まっていく様が楽しみです😌💕
あ゛〜〜〜!!😭💕 さっくんついに気づいちゃったね…!「蓮じゃなきゃ嫌だ」って思うの、それってもう立派な恋心だよ…!康二くんとのキスの流れで無意識に拒否しちゃうとことか、身体がもう蓮くんだけを覚えてる感じが尊すぎて胸がギュッてなった🥺💘 しかも蓮くん、佐久間くんを気持ちよくさせるのに全力なとこがもう…「セフレの定義おかしくね?」ってツッコミ入れたくなるくらい愛感じちゃうよ!深澤くんの距離感の取り方もいいよね…次が気になる!