『ちょ、ちょっと待ってよ!』
思わず声を荒げる
迅「……なにが?」
『私が死ぬって……え?もっとちゃんと説明してよ!』
突然のカミングアウトに驚きを隠せない
迅「………おれの未来視は様々なルートを視る。何十個も」
『それは知ってるわよ。それが何?』
迅「今のところどのルートでも朝山、君は死ぬ。さっきも言ったけど理由は分からない」
『……あ、そ。で、何でわざわざ伝えて来たわけ?アンタいつも一人で勝手にやるじゃん』
迅「そうだね。けど出来ない。わからないからね。……だから君にお願いがあるんだ」
『出来る限りは聞く』
迅「明日から周りの変化に気をつけてみて」
『周りの変化……?』
迅「いつもと違うこととかね。変わることは当たり前だけど、それが鍵になるはずだ」
『……ん、ん?わ、分かった』
迅「呼び出して悪かったね。もう戻っていいよ」
『………うん』
そしてそっと屋上の出口の扉を押して、その場から離れた
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