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⚠︎私がめめあべ地雷すぎて、ちょっとおかしくなってます。 よろしくお願いします。
雨の降る夜。仕事終わり、阿部亮平は傘もささずに送迎車まで走ろうとしていた。
少し濡れるくらいなら走ったほうが早い、という合理的な判断だ。
「……阿部ちゃん」
エントランスを出ようとした瞬間、腕を引かれた。
引き戻された勢いで、誰かの胸板に背中がぶつかる。
目黒蓮だ。
「……っ、目黒? 何?」
「濡れますよ。風邪引く」
「走ればすぐだから平気だよ。計算済み」
阿部が笑顔でかわそうとするが、目黒は掴んだ腕を離さない。
それどころか、無言で自分の傘を開き、阿部をその下に入れた。
「……計算とかいいんで。俺と入りましょ」
「いや、でも目黒の方向と違うし……」
「送ります」
有無を言わせない低音。
185cmの目黒が持つ傘の中は、妙に密室感がある。
雨音が周囲の音を遮断し、二人だけの世界に閉じ込められたようだ。
(……気まずい……)
阿部は内心焦っていた。
目黒蓮という男は、阿部の得意な「計算」や「あざとさ」が通用しない相手だ。
いつも直球で、本能で動く。阿部にとって、一番ペースを乱される存在。
「……阿部ちゃん」
「……なに」
「歩くの速いっす。……そんな逃げなくてもよくないすか?」
図星を突かれ、阿部の足が止まる。
目黒は傘を少し傾け、阿部の顔を覗き込んだ。
「……俺のこと、苦手っすか?」
「っ、苦手じゃないよ!でも…」
「でも?」
目黒が一歩踏み込む。
雨の匂いと、目黒の香水の匂いが混ざる。
「……お前といると、調子狂うんだよ」
阿部が観念して本音を漏らすと、目黒はフッと口角を上げて笑った。
「……それ、俺には褒め言葉っすね」
「はあ?なんでだよ」
「だって、阿部ちゃん……俺の前だと、いつもの『イイ子』な仮面、外れるじゃないですか」
目黒の空いている手が、阿部の腰を引き寄せる。
「……っ、めめ!外だぞ!」
「雨で誰も見てないっすよ」
目黒は傘で二人の姿を隠すように傾けると、阿部の耳元で囁いた。
「……俺、阿部ちゃんの計算高いところも好きっすけど。……こうやって焦ってる顔のほうが、もっと好きっす」
「……お前、性格悪いな……!」
「阿部ちゃん限定っすよ」
目黒が、阿部の唇に軽くキスをした。
雨音にかき消されるほどの、静かで、でも熱いキス。
「……っ、……ん……」
「……もう逃げないでくださいね。……俺、追いかけるの得意なんで」
逃げ場のない傘の下。
年下のくせに、男の顔をして迫ってくる目黒蓮。
阿部亮平の完璧な計算式は、この直感型の男によって、今日もエラーを起こし、甘いバグに飲み込まれていくのだった。
next…こじあべ 1/17
コメント
4件
めめのSなとこめっちゃ好き! あべちゃんの口調が荒くなってるのもサイコー! めめあべ地雷なのに書いてくれてありがとう! 最高に面白かった!

最and高ですありがとうございます