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「紗緒が生きてるって事は…」
死んだのは紗緒と一緒に居た、
伊奈利だ。
さっきまで神だとか言ってたのに…
俺はわからなかった。
どうして伊奈利を殺したのかを。
「なぁ、どうして伊奈利を殺したんだ?」
「別に殺さなくても…」
俺が言おうとした途端に、
紗緒はこう答えた。
「バカなの?理由くらいわかるでしょ?」
「この世には生きてるだけで許されない子が何人もいるの。」
「私はそれを始末したまでよ。」
「…は?」
怒りがこみ上げた。
こいつは伊奈利を『それ』と言った。
そうだ。
こいつは意図的に伊奈利を殺した。
明らかに殺意を持っていたんだ…
まるで命をゴミの様に扱った。
「お前…友達なんじゃなかったのか?」
「あっちが一方的にこっち来てただけよ」
紗緒は冷たい口調で話した。
「お前…」
俺の中の何かが弾けた。
俺は紗緒をぶん殴ろうとした。
でも、
「名郷美!待て!」
冬眞に止められた。
なぜこんな奴を庇う理由があるのか。
俺は何もわからなかった。
『き気はおさまりましたかかか?』
『それでは次の』
「待って!」
ここまでずっと黙っていた那加飴が声を上げた。
『なんでしょう?』
「休憩したいの。休めるところとかないかな?」
笑っていて、冗談めかした様に喋る那加飴は、
一見普通に見えるが声は確かに震えていた。
『………』
「おい、デスゲームに休めるところなんてあるわけ無いだろ?」
「困ってるじゃねぇかよ」
穀屋が口を挟む。
『あります』
そう言った瞬間、
俺等は知らない家に来た。
「ねぇ、デスゲーム以外はここで過ごさせてくれる?」
『わかりました。死の時間以外はここでお休みください。』
『なお、ここでは死ぬ事は出来ません。殺すことも出来ません。』
そう言うと機械音と共に、辺りは静かになった。
「…よし!休もうみんな!」
「今は何が起こるかわからないんだ!心を休めて状況整理しよう!」
「…そうだな」
俺は那加飴の提案にのった。
少し…休めば…
悪い夢も…覚めるかも…だろ…?