続き!
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スマイル視点
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何も考えず窓に反射する自分を見つめる。
kn「おはよ、スマイル。」
パッと振り向くと俺の友達、蒼川奏叶 こと きんときがいた。
sm「ッ!…はよ。きんとき。(ニコッ)」
危ない。笑ってないと。
きんときは、微笑を浮かべて俺の前の席に座る。
それだけで、会話はおわる。
それが引き金になったように、ワラワラとクラスメイトが流れ込んでくる。
はぁ…。また「笑顔」を作っておかないと。
「笑顔」の仮面をはりつけながら、クラスメイトに勉強を教えていると、
ガラガラッ!!
Na「おはよーっ!」
扉を壊すように勢いよく扉を開けるのは、この学校生徒会長━━━中村瑞希 こと Nakamu。
sh「朝からうるせぇなww」
その後ろから呆れたように笑うのは、鮫島翠 こと シャークん。
kn「なかむ?(*^^*)」
「俺は何回、扉を乱暴に開けるなって言ったのかな??」
Na「ごめんなさぁぁぁい!!」
…あーあ。また怒られてるし。
すいすいと、軽い足どりでシャークんが近づいてきた。
sh「はよ、スマイル。」
sm「ん、はよ。(ニコッ)」
sh「今日もあいつ叩き起こされてんのかなw」
sm「そうじゃないか?w」
Na「むぅぅ…。きんときに怒られたぁ…。」
sm「ふふ、なかむが悪いんだろw」
kn「そうだぞ。あの扉外れかけてんだからw」
sh「完璧なかむのせいだなww」
sm「んwぶるーく見てくる。」
sh「ほーい。」
自席から離れ、扉へと向かう。
扉に手をかけたとき
mb1「何、この人。生徒会長様に気に入られてんの?」
mb2「はぁ?ほんとにうざいわね…!!」
sm「…。」
聞こえなかったフリをして歩みを進めた。
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きんとき視点
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“ぶるーくを見てくる”と、席を立った彼の横顔はなぜか、酷く疲れているような気がして思わず、目線で追う。
扉に手をかけた彼の表情が固くなった気がした。
kn「スマ…。」
Na「きんとき〜!しゃけが俺のキャンディ食ったんだけど!!」
sh「ちょ↑っとしか食ってねぇだろ。」
…はぁ。
kn「もう…。なかむは朝からお菓子を食うな!w」
「あと、シャークんも人のもの勝手に食べたらダメでしょ?w」
Na「だってしゃけが…!」(同時)
sh「だってなかむが…!」(同時)
kn「ん(*^^*)?なあに?」
2人「ごめんなさい。」
…ああもう。スマイル見失っちゃったじゃん。
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スマイル視点
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カラ…
扉を閉め、息をつく。
あそこにいると、自分が『偽り』だとはっきりしてしまいそうで、怖かった。
…「自分」なのに『自分』じゃないって変だよな。
sm「…。」
1人になろう。
そう決めて、屋上への道へと進んだ。
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きんとき視点
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kr「お前らなにやってんの?ww」
ふいに、いつも聞いてるダミ声が聞こえてくる。
kn「え?きりやん?」
2人の頬をつねっていた手を戻す。
Na「いひゃかった…。…あれ?きりやん、ぶるーくと一緒じゃないの?」
kr「え?…あ!?」
「あいつ、またどっか行ったな!?」
sh「ぶるーくも懲りねぇよな〜ww」
「きりやんから逃げても、ぜってー掴まんのにw」
kn「てか、スマイル。ぶるーくのこと見てくるって行っちゃったじゃん!」
kr「マ?」
kn「はぁ…。…なかむ!朝のHR遅れるかもって言っといてー!」
Na「おけ!」
…こういう時の生徒会長って便利だよな…w
そう思いながら、立ち上がった。
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スマイル視点
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トン、トン、トン
屋上へ階段をのぼりながら、静かな空間に響く音を聞く。
…俺も、こんなふうにずっと1人なのか。
そんなことを考えながら扉を開けると。
そこには。
Br「あれぇ〜?スマさんじゃん!」
sm「…ぶるーく!?」
なんでこいつがいるんだ。
sm「ぶるーく…。なんでここにいんだよ?w」
Br「ん〜。眠かったんだよねw」
「もうちょっと寝たかったから、ここいるんだ〜!」
「スマさんは?」
…俺は。
sm「なんとなく…だ。」
Br「ふーん…。」
いつもの彼の雰囲気とは違う、鋭い視線で射止められる。
心の内側を読まれているように感じて、目をそらす。
Br「スマイル。」
sm「…なに。」
Br「もっと肩の力を抜いて、楽に生きるといいよ。」
sm「…。」
Br「少なくとも、僕達の前では…ね?」
「あ〜。時間がやばいなぁ。」
「やんさんに怒られちゃう〜。」
驚きで固まる俺の前から、緩やかな笑みを残して去っていった。
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Broooock視点
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ん〜。僕の言葉じゃ届かなかったかなぁ〜。
ずーっと前から、スマさんの“笑顔”は偽物だって気付いてたんだけどな〜。
やっぱり、彼じゃなきゃダメみたい。
Br「頼んだよ。“きんさん”。」
kn「え?」
屋上の扉前にいた、青色の彼に笑いかけて階段から飛び降りた。
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きんとき視点
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kn「なにが“頼んだ”なんだよ…。」
ぶつぶつ呟きながら、声をかける。
kn「スマイルー。」
なるべく普段通りに。
sm「…なに。」
ちらりと“いつも”とは違う、無愛想な表情で見返してくる。
目をみはりおどろくと、スマイルは慌てたように“笑顔”を見せた。
sm「あ、すまん。」
「時間かかった。HR遅れるかな。(ニコッ)」
kn「あー。なかむに言ってあるから大丈夫だと思うけど…。」
sm「そうか。(ニコッ)」
「戻るか。」
何かから逃げるように、離れていくスマイルの背を見つめる。
kn「何かあるな…。」
低く呟く。
ちゃんと見ておかないと…。
大事な友達なんだから。
書くの久しぶりすぎて、書き方分からんくなった…(T^T)
ちゃんと書くんで…。
頑張ります…!!
コメント
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金スマかッ!?……最高か?