ジリジリと照り着く太陽。
そんな中僕は、何処にいるのだろう、僕は、誰だろう。
見覚えのない病院からほっぽり出されてゆらゆらと歩いて。見覚えのない駅で見覚えのない人があたかも長い付き合いである友人かのごとく話しかけてくる。
「仁!俺やって!俺!そっか、覚えてないやんなwごめん!俺、竹山 翔(たけやま かける)!お前は、山岸 仁、(やまぎし ひとし)、俺ら友達やから。よろしく!」
一気に2人の聞き覚えのない名前が飛んでくる。おそらく俺の名前が山岸だ、そして適当に言い訳をしてその場を去った、
またゆらゆらと歩きだした。すると個々がバラバラで居心地の悪い蝉の合奏の隙間から静かに足音が聞こえた。目を細めて見てみると逃げ水の上を歩く白いワンピースを着た人が歩いて来たのが見えた。その瞬間強い頭痛に見舞われ、目の前が真っ暗になり、意識を失った。
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