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夜が明けた。何とか睡眠は出来た。心を沈められて一安心だ。何だか日に日にサバイバルをしている人のようになっている気がする。寝れるか寝れないかのサバイバルって何なのか、命懸けでするもんじゃないぞ睡眠は。そんなジョークと愚痴は置いておいて、今日も議題が増えてしまった。「昨日、「体調には気をつけろ」と言われた時、私はどんな顔をしていた?」という問題、これは本当に分からない。体調気遣われるレベルの顔とは、どんな物なのだろう。もう私は不思議解明組織にでもなれば良いのだろうか。その位謎が日に日に積もっていく。とにかく気になって仕方がなく、考え続けていたら日が暮れてしまいそうだ。今日は仕事しながら考えよう。それも無心やりながら出来る仕事に限るが。仕方ない、不思議解明は頭使った後だ、先に頭使う仕事を片付けてしまおう。話はそれからだ。

私は仕事に出る準備を始めた。


やっと無心で出来る、清掃業務にありつき、不思議解明を始める時が来た。やってやろうじゃないか、そんな気持ちがふつふつと湧いてくる。

かなり昔の話なのだが、昔友人に「ちょっと顔怖い」って言われた事があった。確か学生の頃だったか。確かドハマりした物が出来た。睡眠ではない何かで、何だったかは曖昧だが、それを語ってる時だとか、それについて調べている時だとかに言われた気がする。「ちょっとって何だ、ちょっとって。普通に怖いって言えよ」と何回か思った。きっと論点はそこじゃないだろう。それがヒントになったりするのだろうか。さっき言ったように「ちょっと」の方に引っ張られ、あの時はどんな顔かは聞いていなかった、更にそれてまぼっちにはならなかったのでそこまで気にはしてなかったが、どんな顔なんだろうか。そしてそれは、あの時と同じ顔なのだろうか。後者はもう調べられないが、前者はきっと今でも見ることが出来るだろう。何か見る方法は無いのだろうか

____そうだ、鏡だ。何か好きな物とか熱中している物を思い浮かべて、それで何か変わっていると感じたら鏡を見る。これでいけるのではないだろうか。丁度掃除も一段落し、更に都合よく鏡もある。こんな機会滅多に訪れないだろう。1回だけ、試してみよう。


「では早速……」


目を閉じ、想像をしやすくして作戦を決行した。さあ私、思い出すんだ、幸せな事。あったかい布団の中、我が家のぬいぐるみ、人に褒められた時……思い出した事とまた同じ体験をしたい、という感情が湧き出てくる。


「はっ今っ!!」


少し何か変わったと感じ、顔を上げ鏡を見つめる。さあ、私はどんな顔をしているのだろう?


「あ、あれぇー……」


そこに映るのは、いつもの20代後半睡眠が親友系つるぺた女子。つるぺたは余計だ、撤回しろ自分。とセルフツッコミをする、勿論返事は無い。

そんな事は置いておいて、そこまで顔とは一瞬で変わるものなのか。今は、キョトンとした間抜けな顔だけが鏡に映っている。私の表情筋とは仲良くなれ無さそうだ。全く理解出来ない。

ああ、そうだ。現在私は、掃除終わってない事を思い出してしまった。仕方がない、業務終了後もすぐに寝ずチャレンジしよう。この挑戦を中途半端に終わらせて寝られる程、私はぼんやり生きてないと信じたい。

まさかこんな事で睡眠を少し削るなんて、思っても無かった。少しの睡眠時間に別れを告げた。




時刻は大体9時頃。もう業務はとうに終了している。メイクも落とした。今こそ再び試す時だ。早速手鏡取り出して手に持ち、それをを見て_____


「あっ」


握っていた手鏡が手から消え、代わりに存在と居場所を示すかのように下から割れ物の割れる音がした。後悔と絶望の念で下を見ると、やはり粉々割れ、使い物にならない状態の鏡だった物が。ああ、やらかした。こんな大の大人になってそんなミスするなんて……迂闊だった、反省しなければ。

反省するのはいいのだが、これはかなり困る。メイクも鏡を見なきゃ絶望的だろうに。更にここは山奥。再び手に入れるのも非常に面倒だ。最悪トイレの洗面台で良い、そう割り切り現在に目を向ける事にした。

不思議解明はまだ諦めない、気になったまま眠れない。そうだ、鏡のある場所へ行こう。こんな時刻に不審者かのようにそこまで出歩きたくはないので行くなら1番近い所だ。やはりトイレだろう。目的地は決まった、移動開始する。ほんの少し、子供時代のように心が踊る。

今日はまだ眠らず、冒険を続けよう。





スクロールお疲れ様です。夢主のおもしれー女化が進んでいきますが、何とかします。大丈夫です。

次回もこんな感じのが続くと思いますが、楽しみにしていただけると幸いです。

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