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有栖
俺の今日の仕事はメンバーとのこの取材で終わり。でも蓮はまだこの後も少し残ってるらしかった。まさか一緒に付いていくわけにはいかないし、ここはおとなしく帰るしかないか。
そう思って荷物をまとめてる俺のところに、蓮が駆け寄って来る。
「どうした、蓮。お前もう移動しないとなんだろ?」
「うん、そうなんだけど…佐久間くんにお願いがあって」
「俺に?」
「うん。今日さ、佐久間くんの家に泊めてくれないかな」
「は? 事務所がホテル取ってくれてるんじゃないのかよ??」
蓮の家は家族が管理してくれてるらしいけど、急遽の帰国で掃除が間に合わなかったからホテルに滞在するって。マネージャーからはそう聞いてたのに、どういうことだよ?
目をぱちくりさせていると、蓮が悪戯っぽい表情で笑った。
「実はね、断っちゃったんだ。佐久間くんが泊めるって言ってくれてるからいいって」
「いや言ってねーぞ。初耳だわ!」
「うん。でもさ、佐久間くんが泊めてくれないと俺は野宿するか埃っぽい家に帰らなきゃいけなくなるんだけど…駄目?」
そう言って大きな背を縮めながら、俺を上目遣いで見つめる蓮。何だこの大型犬。
この威力に逆らえる奴がいるなら、俺は知りたい。
「いいよ! 分かった! 何のお構いも出来ませんけど!!」
「お構いなんていらないよ。佐久間くんがいてくれれば」
お前、さらっと何てことを。
とびきり嬉しそうな顔で、「ありがとう、佐久間くん」なんて甘い声を残して蓮がマネージャーの元に走っていく。
だって仕方ないだろ、泊まるところがないって言うんだから。あの目黒蓮を野宿なんてさせられないし、そこら辺のホテルに泊まらせるわけにもいかないだろ!
心の中でそう言い訳してみるものの、口元がゆるゆると綻んでいくのを抑えられない。
だって蓮が、家に来るって。ほんの僅かな時間かもしれないけど、それでも一緒に過ごすことが出来るなんて思ってもいなかった。
嬉しい。嬉しすぎてどうしたらいいか分かんない。
顔だけでも何とか引き締めようと口をもにょもにょ動かしてると、「何で変顔してるんだよ」って涼太と阿部ちゃんに笑われた。
そんなこと気にならないくらいドキドキしてるから、何にも反論出来なかったけど。
今朝のZipでめめがまだメンバーには会ってないって言ってましたが、これは妄想の産物なのでこのまま進めようと思いますw
でもほら、メンバーには会ってないけど恋人なさっくんには会ったかもしれないですしね!妄想だけは自由です(開き直り)
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