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阿部side
今日の夜からホテル生活。かといって、ずっとホテルに居候するのは芸能人的にアウトだから、一週間ぐらいしたら帰るんだけど。
明日は雑誌の撮影。単独なんだけど、めめが専属モデルをしてる雑誌で、めめと撮影時間が被ってるから、めめと一緒に行くことになっている。
めめには佐久間との相談もしてるし、今は佐久間と同じ空間にいるより、めめと一緒にいるほうが安心する。
結局、佐久間から既読はつくけど返信が来ない。探してくれているのかな。探してくれてたら、いいのになぁ。
ねぇ、どうして何も返事してくれないの?何か言ってよ。待ってるんだよ。嫌いになったわけじゃないのに。俺を突き放すようなことしないでよ。
翌日
一旦めめと事務所に集合して、そこからスタジオに向かう。
マネージャーの車の中で、めめが先に口を開いた。
mg「あれから佐久間くんとはどうなった?」
ab「家出しますって連絡したんだけど、既読つけただけで返信なし。もう、何考えてるのか分かんない」
mg「そっか…俺から佐久間くんに言っとこうか?」
ab「大丈夫だよ、めめに迷惑だし。それに佐久間本人に気づいてほしいし」
mg「ねぇ、ほんとに倦怠期?」
ab「えっ?」
mg「佐久間くんに限って、倦怠期なだけで阿部ちゃんを無視するような人じゃないから」
ab「俺もそうだと思ってたんだけど…」
mg「全部言ってよ。具体的に」
今まで倦怠期だと思ってたけど、少し違うんだよ。佐久間、何か隠してるんじゃないかって思う。俺にでさえ言えないような何かを抱えてるんじゃないかって。
ab「最近、上手くいってなくて…。何を言っても素っ気ない返事しかこなくて、話す時間もなくなって。だから最初は倦怠期だと思ってた。でも、よくよく考えてみたら、佐久間の表情がどこか強張ってるの。ほら、佐久間ってすぐ顔に出るでしょ?だから、様子がおかしいって思い始めた。もう少し、早く気づいとけば良かった…」
mg「阿部ちゃんは何も悪くないから」
ab「ありがと。佐久間、何か隠してる気がするんだ。俺に言えないこと。だから顔が強張ってるんだと思う」
mg「それって、他のメンバーにも言ってないのかな」
ab「どうだろう…。もし佐久間にとって負担になるようなことだったら、心配」
目黒side
俺の大切な人にこんな顔させるなんて、とも思うが、阿部ちゃんの心の中に俺はいないから。俺が出来るのは、今阿部ちゃんが安心できる場所を作ること。
ab「ごめんね。こんな話して、めめに迷惑だよね…」
mg「そんなことないよ」
ほら、阿部ちゃん優しすぎるよ。今も、俺のこと気にして一人で抱え込もうとしたでしょ?俺よりも、阿部ちゃんのほうがよっぽど辛いんだから、今は頼ってよ。
ab「なるべく、早く解決するから」
阿部ちゃんがそう言ってちょうどに、車がスタジオに着いた。ここからは別々の仕事になる。終わる時間もバラバラなので、ここで阿部ちゃんとはお別れ。
阿部side
スタジオに入ってメイクをしている時、メイクさんから「隈ひどいですよ。ちゃんと寝れてますか?」って聞かれた。やっぱり、表情じゃ隠しきれないこともあるな。心がやられると、身体の元気も失っていく。いつか限界が来てしまうことも承知してる。だからこそ、早く解決しなければならない。
撮影はめめよりも先に終わる。今日の仕事はこれで終わるから、このままホテルに帰るつもりだ。
ホテルに帰って、スマホの充電をしようとしたが…
ab「あれ、充電器がない…」
いつものおっちょこちょいで、充電器を家に忘れてしまった。家に取りに帰りたいが、佐久間は仕事休みだろうか。スマホの充電もないので確認しようもない。
とりあえず、家に帰った。
ガチャ
今は夜の8時を回ったところだ。家に帰ってるなら佐久間は起きているが、最近は家に帰ってくる時間が遅いから、おそらくまだこの時間には居ないだろう。
________と思っていた俺が馬鹿だった。
sk「阿部ちゃんのことも心配だよ、そりゃ」
中から佐久間の声が聞こえた。おそらく、佐久間以外に誰かいるのだろう。独り言じゃなくて、誰かに相談してくれているような気もする。
sk「阿部ちゃんが家出したのは俺のせいだって分かってるし。全部俺が悪い。でも…」
sk「好きな人変わったのに、阿部ちゃんと別れたらメンバーの関係に戻れない気がするんだよ」
好きな人が、変わった…?俺じゃなくて、違う誰かのこと、好きになったってこと?それが佐久間の隠してたことだったの?
それなら早く言ってよ。俺、応援するのに、別れるのに。メンバーの関係に戻れないなんて、戻れるって。俺達なら出来るから、今のほうが辛いんだよ。
sk「ねぇ、ちゅーして」
kj「あかん、飲み過ぎや」
話してたの康二だったんだ…
えっ?今、康二にキスしてって言った?両思いなの?しかも、好きな人出来ただけじゃなくて、浮気?
頭の中がこんがらがって、近くに扇風機があるとも気づかずぶつかってしまって音を出してしまった。
kj「阿部ちゃん…」
sk「…」
kj「えっと、これはな!違くて!その、さっくんの相談聞いてたんよ、」
いい訳しても無駄なのに、全部聞いちゃってたから。でも、康二がそんなに言い訳するのは、俺が佐久間のこと好きだから、傷つけたって思ったんでしょ?二人がすごく優しいことは知ってるよ、メンバーだもん。だから、俺のことなんて…
ab「佐久間、康二。おめでとう」
俺はそれだけ言い残して家を出た。結局、充電器を取ってくるの忘れたけど、今はそれどころじゃなかった。
ホテルもチェックアウトしちゃって、行く果てもなく、公園で一人、慟哭していた。
あぁ、これからどうしよう。これから佐久間と康二と、どうやって接していけばいいんだろう。それより、今日どこに行こ。色んな問題が山積みになって、よく分かんないや。
その時________
mg「阿部ちゃん…?」
聞こえてきた、今一番安心する声。
ab「めめ…(泣)」
コメント
2件

一気に読みました。 タイミング悪すぎる…😭「おめでとう」切ない 🖤助けてあげて 向こうが向こうなら こちらも🖤💚で🥰に 続き気になります。
このエピソード、めっちゃ胸が痛くなったよ…!😭💔 佐久間くんの「好きな人変わった」って言葉を阿部ちゃんが聞いちゃうところ、まさかのタイミングで辛すぎる…しかも相手が康二くんっていうのがまた複雑すぎるよ…! 阿部ちゃんが「おめでとう」って言うシーン、自分を♡♡♡てる感じが切なすぎて泣けた。めめが駆けつけてくれたのは救いだけど、この先どうなるんだろう…続きが気になって仕方ない!
#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
10,358
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#渡辺翔太
クリオネ?
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