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阿部side
めめの仕事が早く終わったらしく、時間が余って少しドライブしていたら、公園で泣いてる俺を見つけたらしい。
mg「何があったの?」
ab「ううん、佐久間と少しね」
mg「こんなに泣いてる阿部ちゃん見たことないよ。少しどころじゃないんでしょ?」
ab「…」
mg「言いたくないなら、無理して全部言う必要はない。でも、少しでも気が楽になるなら何でも言って」
めめは優し過ぎる。忙しいのに、俺のくだらない事情に巻き込んで、悩ませて。本当に申し訳ない気持ちになる。
でも、めめはここですぐには引かない。頼って欲しいって思ってるはず。だから、言える範囲で話そう。
ab「佐久間、他に好きな人が出来たんだ。しかも、両思い」
mg「えっ…」
ab「俺と別れたら、恋人になる前の関係に戻れない気がするんだって。佐久間も、優しいんだよなぁ…(泣)」
mg「阿部ちゃん…」
ab「でも、不思議と納得したの。冷たくされてたことに、ちゃんと理由があって良かったって。だからね、別れたくないって感情より、それなら早く別れてほしかったって感情のほうが強いの…」
mg「阿部ちゃん、無理しなくていいよ」
ab「ううん、無理してない。これでちゃんと区切りつけれるわ」
mg「…」
ab「…帰ろうかな」
mg「えっ?」
ab「ちゃんと話さなきゃね…」
めめは若干顔を曇らせたが、薄々納得してくれたようで、「家まで送る」と言ってくれた。そこまで迷惑をかけるのは、とも思ったが、これが最後になるかもしれないから、最後は甘やかせてもらうことにした。
目黒side
本当は、このまま帰したら阿部ちゃん、壊れちゃうんじゃないかって不安だった。でも、ちゃんと話し合うという阿部ちゃんの意思を尊重しようと思った。
________でも、間違いだった。
ab「えっ…」
阿部ちゃんは思わず、あっけらかんとした声を漏らした。
そう、阿部ちゃんと佐久間くんの家の前でキスしている男性2人がいた。
________佐久間くんと、康二。
俺は、浮気なんて聞いてなくて、佐久間くんに好きな人が出来たってことだけだと思っていたのに、まさか浮気で、しかもその相手がメンバーの康二なんて。今思えば、これを知ったときの阿部ちゃんはもっと苦しかっただろうと、なんで気づかなかったのだろうと自分を卑下した。
ab「めめ、ありがとね」
そう言ってシートベルトを外そうとする阿部ちゃん。このまま行ったら修羅場だよ?阿部ちゃん、もっと傷つくよ。
そう思った途端、シートベルトのロックに手をかけた阿部ちゃんの手を掴んだ。
ab「何してんの?」
mg「…行こう」
そして俺は、車をまた走らせた。最初は驚いていた阿部ちゃんも、納得のいったような言ってないような、儚い表情をして、何も言わず俺に付き合ってくれた。
俺の家に着いて、車の中で言葉を補った。
mg「ごめん、急に」
ab「ううん、全然。びっくりしたよね、浮気で、しかも相手が康二なんて笑」
mg「無理して笑わないでよ」
ab「……どうして、俺を下ろさなかったの?」
mg「このまま帰したら、阿部ちゃんが壊れると思ったから」
ab「めめは優しいね…」
本当は違う。ただ、せっかく俺と2人きりになったのに、阿部ちゃんをそのまま一人にさせるなんてしたくなかったから。
mg「今日は、俺の家泊まりなよ」
ab「いいよ、めめ忙しいでしょ?」
mg「それとこれは話が別。誰か話相手がいたほうがいいでしょ?」
ab「ありがと…」
ホテルもチェックアウトしたって言ってたし、家に帰らせるわけにも行かず、一番手っ取り早い方法がこれだった。ほんの少し下心が入っていることは、阿部ちゃんには言わないでおく。
ab「お邪魔しまーす」
mg「汚いけど上がって」
ab「全然綺麗だよ」
mg「ありがと。阿部ちゃん、明日オフ?」
ab「うん」
mg「俺もオフだからさ、お酒飲まない?」
ab「うん、そうする」
それから二人でソファに座って乾杯する。そのあと、全ての事情を説明してくれた。佐久間くんが阿部ちゃんと別れられないこと、阿部ちゃんは未練はないこと、二人とも仲直りしたいこと、またメンバーとして一緒にいたいと思っていることなど全て。
今まで頑なに包み隠してきた阿部ちゃんがこんだけさらけ出してくれてるってことは、もしかしたら酒任せに話しているのかもしれない。
ab「ごめんね、めめを巻き込んで。めめは俺の異変にすぐ気づくから、頼りたいって思っちゃった」
mg「俺は迷惑だなんて思ってないよ。むしろ頼ってよ。メンバーなんだし」
自分で言ってて虚しくなった。所詮メンバー止まりなのだと。佐久間くんはその一線を越えられたのに、なんで俺は出来ないんだろう。メンバーじゃなく、恋人として、阿部ちゃんのそばにいたいよ。
ab「どうしてめめはそんなに俺のことを気にかけてくれるの?」
mg「えっ…」
好きだから、なんて言えるはずない。恋人関係で悩んでいる人に、俺のことで悩みを増やすわけにはいかない。
mg「メンバー、だから…」
ab「それ、だけだよね…」
そんな切なげな表情しないでよ。期待しちゃうじゃん。阿部ちゃんも佐久間くんみたいに好きな人が変わったんじゃないか、それが俺なんじゃないかって。
ab「今は、佐久間といたくない。めめと一緒にいたいの」
mg「えっ?」
ab「めめといるとね、安心するの」
その一言に動揺してしまう。もしかしたら阿部ちゃんが気づいていないだけかもしれない。俺のこと好きだって自覚してないだけかもしれない。そんな独りよがりな期待を胸に膨らませて、なんになる。
冷静になるためにもう一杯お酒を飲もうと缶ビールに手を伸ばすと、不意に阿部ちゃんの手とぶつかってしまった。
顔も近くて、本当は酔い任せにこのままキスしてしまいたかった。いや、
________いつのまにかキスしてた。
唇が離れると、阿部ちゃんはとろんとした顔をしていて、このまま貪り尽くしたいと思ってしまう。
mg「ねぇ、俺さ、阿部ちゃんのことが好き」
ab「…ありがと」
mg「ごめん、その先は聞きたく…」
聞きたくない、そう言おうとしたとき、向こうからキスされた。
なんで?阿部ちゃんには、佐久間くんがいるでしょ?て言っても、向こうも浮気してるか…
ab「聞いてよ、返事」
mg「うん…」
ab「多分だけど、俺もめめのことが好き」
mg「嬉しい。ありがと」
短い会話を交わして、また口付けする。離れてはまたキスをして、角度を変えてまたキスをする。その繰り返し。
お互い、今の気持ち一緒でしょ?なら、衝動に任せて今だけを楽しもうよ。
阿部ちゃんをソファに押し倒す。繰り返していたキスを一度辞める。
あれ、これも浮気だよな。何してるんだよ俺。と一度冷静になってしまったが…
ab「なに日和ってんの?浮気とか、今からしても後出しだよ。ねぇ…蓮?」
その瞬間、俺の中で何かがプチっと切れる音がした。そんな色気出して…
mg「名前で呼ぶとか…反則。亮平」
もう一度深く貪って、ベットへ連れて行く。二人とも生まれたままの状態になって、お互いの身体を重ねる。今は、獣のように深く交わって。
部屋に、肌が触れ合う音と、ベットが軋む音、そして二人の吐息だけ響く。
亮平の手、唇、首筋、全て奪い去って、俺のものにしたいだなんて、数年前の俺じゃ考えられなかったこと。
ふと思い出す。亮平は佐久間くんと同じことしてるの?恋人だし、長年一緒にいたらそうだよね…なんて呑気になれなかった。
悔しさから、亮平と一つになって激しくしてしまった。もっと、深く、もっと奥に。
ab「蓮ッ!!、…蓮ッ!!」
mg「亮平…亮平…」
限界が来て、亮平の中に俺の欲を吐き出した。亮平の意識はいつのまにか飛んでいた。こんなことしてるだなんて、最低だね俺ら。
でも、愛してるの、亮平のこと。支えなきゃいけない恋人に、佐久間くんに、傷つけられたなら、俺が支える。
________俺の愛は佐久間くんよりも強い。
第4話、読んでいただき、ありがとうございました!
私事ですが、忙しい時期に入ります💦ですので、毎日投稿が出来なくなります。おそらくですが…
3日に1回は投稿できたらいいんですが、もしかしたらそれも難しくなるかもです。
物語を書くのは大好きで、辞めるつもりは無いのですが、来年は投稿頻度が減ります。これは確実にです。おそらくですが、2週間に1話程度です。無理なときは1ヶ月に1話です
話を戻して、今年は1週間に1話は絶対に出しますので!よろしくお願いします!
コメント
3件
煽ってくる💚に🖤じゃないけどキュンとしてしまいました🤣 続き投稿気長に待っておりますので、どうぞご無理なさらず☺

コアラと木の実山 無理だけはしないで下さいね。 🖤は思いが叶ったと言うのか お酒のせいか一つになれて良かったね。 泥沼にならないこと願います。 続き待ってます♪
うわっ…第4話、めっちゃ重くて切なくて、でも最後はドキドキしたよ…🥀 阿部ちゃんが佐久間くんと康二のキスを目撃するシーン、胸がギュッてなった。めめがあそこで「行こう」って車を出したの、正解だったと思う。あのまま降ろしてたら阿部ちゃん、本当に壊れてたかも。 そんで家でお酒飲みながらの会話…「メンバーだから」って言うめめに「それだけだよね」って返す阿部ちゃん、あのやり取りだけで2人の関係性が透けて見えた。めめの気持ち、痛いほど伝わってくるよ。 最後の展開、名前呼び合うシーンはちょっと心臓に悪かった(いい意味で)。「蓮」って呼ぶ阿部ちゃんと「亮平」って返すめめ、その一言で関係が変わった感じがした。 コアラと木の実さん、お忙しい中でも作品を届けてくれる気持ち、ちゃんと伝わってるよ。無理しないで、待ってるからね🌙
#あべさく
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#渡辺翔太
クリオネ?
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