テラーノベル
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「…………さて、お楽しみの時間だ」
瑠衣から手を引き抜いた後、素早く避妊具を取り出して装着させる。
柔肌の脚を大きく開かせると、激(たぎ)った欲望を瑠衣に突き貫いた。
「あああぁぁっ……」
身体を結び付けた侑が、ぐったりとした瑠衣の肢体を抱き起こし、密着させながら陰茎を突き上げると、瑠衣は強く揺さぶられながらも侑の首に腕を回す。
「せん……せ……っ…………んっ……はうっ…………ああぁっ」
瑠衣の中の肉壁が、侑の肉槍に絡みついて離さない。
「…………顔を逸らすな。俺を……見ろ」
瑠衣は余裕がないのか、下腹部に渦巻く強烈な痺れに耐えるように、天を仰ぎながら首筋を晒して喘いでいる。
「っ……いっ…………いやぁっ……せんせっ……あああぁっ……いっ……いやぁぁっ——」
瑠衣は達したのか、侑の肩にもたれかかり、身体を弛緩させた。
キュウキュウに締め上げてくる肉の波が、侑の吐精感を促し、広い背中に快楽のうねりが迸る。
「っ…………はぁっ…………んぐっ……くっ——」
繋がった部分を強く押さえつけ、激しく腰を突き、侑は絶頂を迎えた。
身体を離し、コンドームの処理をした後、侑は瑠衣の隣に横になる。
彼女を抱き寄せようとした瞬間、瑠衣は半ば眠ったような状態で『せん……せ……い……』と呼び掛けた。
「…………何だ」
「……先生は……今も…………レナさんへの……当て付けで……私を…………抱いてる……んです……か?」
瑠衣は、そのまま気を失い、静かに寝息を立て始めた。
その言葉にハッとした侑は、彼女を抱き寄せようとする腕の動きがピタリと止まる。
初めて瑠衣を抱いた時、確かにそんな気持ちもあったが、今は違う。
久々に瑠衣を抱き、己の欲望のままに、娼館にいた頃のように激しく抱いてしまったように思う。
(彼女は俺に対して、そんな思いを抱えながら俺に抱かれたというのか。俺は……そんなつもりは一切ないのに。ただ……彼女が愛おしくて……抱いたのに……)
「……っ」
瑠衣の密かに抱いていた気持ちを知り、胸を掻きむしりたいほどの苦痛に、侑は堪らず瑠衣を抱きしめた。
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