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孤児院の皆と涙の別れをすませ、私は歩いている。
知らない土地でこれからの人生を過ごすために。
院長に渡された地図を頼りに、ただ歩いている。
かなり歩いた…が、まだ着かない。
遠くね?なんか。
もうこれ、馬車で行く距離よ?
ゼーゼーと肩で息をしていれば、目の前から馬車がくる。
邪魔にならないように、と思い、道の端に避けるが、馬車は私の目の前で動きを止めた。
え?邪魔ってコト?はよ行けやって言うコトですか?
はぇーすいませんねぇ邪魔くさくて。
なんて心の中で悪態をついていると、馬車から人が降りてきた。
白と黒のシンプルなメイド服に身を包んだ、金髪で赤い目をした…男。
……男⁈
おと…え?男…?あ、今流行りの男の娘ってやつか(?)
な〜るへそ!
世の中には色んな人がいるもンやなぁなんて思っていたら、金髪の人がこっちに歩いてきた。
え、なになになになに怖い。
⁇「…名前は?」
急に名前聞いてくる新しいタイプの不審者?
⁇「…?」
…え?なんでそんな見てくるんです?私、何かやっちゃったかしら
…あ、名前聞かれたのに答えてないからか(自己解決)
えー、怖ーい。知らない人に名乗るの〜…
ていうか、そっちが先に名乗ってくれよ、怖いだろ。
私10代の少女なんですけど?
いたいけな子供なんですけど?
『あの…』
⁇「む?」
『貴方の…名前は?』
⁇「嗚呼、俺の名前か。俺はグルッペン・フューラーだ。」
『ぐるっぺんさん』
gr「君は、スザンナ、で合っているか?」
な、何故私の名前を⁈
ますます怖いよぉ
『…はい…』
gr「嗚呼、良かった。私は君の迎えに来た者だ」
む、迎え?
gr「と、いうわけで、馬車に乗ってくれ、屋敷に向かう。」
『屋敷⁈』
gr「聞いていないのか?」
何を⁈
gr「おかしいな、ともさんに伝えておくように頼んだのだが」
院長⁈
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