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序章
朝目が覚める。
朝練のため早く学校へ行く。
今日も平凡な日常が始まる朝。
「いい天気。」
葉っぱが赤く色づいてヒラヒラと舞い落ちる道を歩く。
秋は好きだ。気温もちょうどいいし紅葉は綺麗だしなにより私の名前が「楓」だからだ。
私は白夜高校に通う高校二年生。
県でもかなり強い剣道部に所属しており、三年生が卒業したあとの部長は私だ。
実は夏に行われた剣道の大会の個人戦で優勝を収めたので強さが認められて部長にのし上がったのだ。幼い頃から剣道をやってきて本当に良かった。
そんな私だが実は昨日は悲しいことがあった。私が読んでいた漫画「鬼滅の刃」にでてくる「煉獄杏寿郎」が「猗窩座」にやられ亡くなってしまったのだ。
よくオタクの友達が推しが死んだと泣きわめいていたが同じように私も泣いてしまった。それ程に彼がいいキャラクターで私の心に突き刺さっていたから。
「はー…また新しい作品見つけようかなぁ」
そんなことを考えながら通学路を歩く。
そして横断歩道を渡ろうとしたその時だった。
キーッとブレーキ音が鳴り響く。
「え」
ドン!という音と共に私の体は宙に舞い上がった。
(あ、これダメなやつだ)
私の意識はそこで途絶えた。
そして次に目が覚めたら
私は小さくなっていた。
「…え?」