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junp_Sn-Fk.
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NIKITA
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ab「最近、上手くいってなくて…」
俺の愛する人から放たれた、重くて苦しい言葉。
しかし、それは俺にとってチャンスだった
俺らはSnow Manとしてアイドル活動をしている。デビューまでの下積みは長かったものの、今や国民的アイドルグループと呼ばれるほど上り詰めた。
そんな俺らのメンバーの中にはカップルがいる。そう、阿部ちゃんと佐久間くん。俺と康二とラウールが加入する前から付き合ってるらしく、さすが、正反対の両思いといったところか。オフは二人で出かけたり、楽屋でもイチャイチャを見せられていた。
俺は加入する前から阿部ちゃんのことが好きだった。俺が大学の卒業の頃の話もそうだけど、歌舞伎のときとか、尖りまくってたSnow Manの中で阿部ちゃんが唯一変わらず優しかったから、いつの間にかSnow Manのメンバーに嫉妬し、阿部ちゃんの隣にいたいと思うようになった。
加入するした後、9人仕事のときの楽屋で阿部ちゃんと佐久間くんが異常なほどくっついていて、聞いてみたら
sk「俺ら付き合ってんだよ。もう3年ぐらい経つかな」
ab「まだ3年しか経ってないっけ?」
mg「付き、合ってる、って、そういう?」
sk「そっ!」
fk「もうさ、二人とも両片思い拗らせるから大変だったのよー」
iw「俺は佐久間に相談されて、阿部はふっかに相談して」
fk「照と、あの二人両思いなのにねってよく話してたよ、わら」
その時に、俺の恋は呆気なく終わった。伝えることもなく、勝手に一人で失恋。これが一番辛いし、ダサい。
それから、俺の思いはずっと心に秘めたままデビューし、数年が経った。
それスノの収録日。今日はそれスノから収録のため、朝から9人で集まる。やっぱり、9人仕事が一番楽しい。俺と阿部ちゃんは真逆で、阿部ちゃんは頭いいからクイズ番組によく出るけど、俺はおバカだから、クイズ番組に出ることなんてなくて。阿部ちゃんと二人仕事なんてほとんどない。だから、阿部ちゃんに絶対に会える9人仕事はめっちゃ嬉しい。
それでも、いつも通り佐久間くんとのイチャイチャを見せられる、と思っていた。
阿部ちゃんは机で勉強、佐久間くんはふっかとゲームの話や、康二とアニメの話をしていた。しかも、一向にお互いを見る気配なし。何かあったのだろうか。
ab「はぁ…」
mg「阿部ちゃん、何かあった?」
ab「めめ、なんもないよ」
mg「今日は佐久間くんと一緒にいないんすか?」
ab「…」
確実に佐久間くんと何かがあった。佐久間くんの話をしたら、阿部ちゃんの目が泳いだから。
ab「佐久間と少し喧嘩しただけ。よくあることだから、気にしないで」
阿部ちゃんは俺に優しく微笑んだ。でも、心の奥は笑ってない。
でも、俺が言えたことじゃないから。
mg「分かりました。でも、何かあったら絶対言って?」
ab「ありがと」
まだ一日目。明後日に音楽番組があるからその時にもう一度確認しよう。二人なら喧嘩してもすぐに仲直りするだろうから、明後日まで長引くことはないはず。
音楽番組当日。
阿部ちゃんは…机で勉強中か。佐久間くんは、まだいないかな。
…いたわ。
向こうで康二と仲良さそうに話してる。お互い一切見向きもしない。この間と同じ風景。
mg「阿部ちゃん」
ab「あっ、おはよーめめ」
いつものような笑顔、をしているつもりだろうか。目の下には仄かに隈が出来ている。
mg「阿部ちゃん、ほんとに喧嘩?」
ab「えっ?…そうだよ」
mg「佐久間くんと3日も喧嘩するの?」
ab「そりゃ…あるでしょ」
mg「ほんとのこと教えて。ここじゃ話しにくいなら別のとこでも良いし」
ab「…話す、から。一旦待って。めめ、どっかの夜空いてる?」
mg「明日ならそんな遅くにはならない」
ab「じゃあ、明日の夜ご飯行こ。その時話すから」
mg「分かった」
佐久間くんから奪いたい訳じゃない。寧ろ応援してる。阿部ちゃんには幸せになって欲しいから。阿部ちゃんが一番好きな人と一緒にいて欲しい。
それでも怖かったのは、音楽番組内で普通に絡んでたこと。今回披露した曲がかなり自由な曲で、あべさくのパートもあったし、ネット上でも「あべさく尊い!」「あべさくホントに付き合ってるんじゃない?」「正反対の両思い、最高!」みたいなコメントで溢れかえっていた。裏でいざこざがあっていることも知らず。
翌日の夜。俺は約束通り阿部ちゃんとご飯に来ていた。「冷めないうちに食べよ!」と阿部ちゃんが言うので、話を聞く前に少し腹ごしらえをしながら他愛もない話をした。阿部ちゃんの気を休めるために。
料理も半分以上食べきったところで、本題へと切り出す。
mg「それで、佐久間くんと何があったの?」
ab「えっと…」
俯きながら言葉を選んでいる阿部ちゃん。相当言いづらいことなのか、それとも、阿部ちゃん自身が苦しんでいるからこそ言いたくない話なのか。
ab「たいしたことないよ。ちょっと佐久間が倦怠期ってだけ」
mg「倦怠期?」
倦怠期ってだけ。阿部ちゃんはそう言ってるけど、人によっては倦怠期は相当精神的に来る。阿部ちゃんはきっとそっち側の人なんだろう。日に日に濃くなっている隈が物語っている。
mg「俺、恋人出来たことないからさ、分かんないけど、倦怠期ってそんな軽いもんじゃないよ」
ab「大丈夫だよ、いつか戻るんだから」
mg「そうかも知れないけど、待ってるだけじゃ始まんないよ」
ab「そう、だよね…」
mg「でも、俺に相談してくれてありがとう。一緒に方法考えよう?」
ab「ありがとね」
mg「絶対に守るって言ったし」
ab「そうだったね笑」
それスノで阿部ちゃんに伝えたこと。阿部ちゃんは優しいから、その優しさで阿部ちゃんが苦しんだりしてるのなら、絶対に阿部ちゃんを守るって決めてる。その言葉は心の底からの本音だった。
mg「幸せになって欲しい」
ab「ありがと」
ここから、終わりの始まりが予期されていたのだろう。俺が阿部ちゃんの相談に乗ったことが、全ての元凶になってしまった。
コメント
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読了したよ〜 めめの視点だからこそ、阿部ちゃんの小さな変化とか、隠そうとする強がりがすごく伝わってきて切なかった。自分が好きな人の恋愛を応援するって、相当しんどいのに「幸せになって欲しい」って思えるのがもう…優しすぎるよ。 あべさくの倦怠期、表面だけじゃなくてちゃんと阿部ちゃんの内面まで描かれてて、リアルだった。 続き、めめの感情がどう動くのかすごく気になる🥀