テラーノベル
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その夏は暑かった。
猛暑を超えて残暑と言われるくらい、残酷的に暑かった。
そんな中、夏姫が死んだ。季節外れにとても冷たく、それでいて死者を前に、こう思うのもおかしいのかも知れないが、とても美しかった。
そこから大体3日くらい経った日に、葬式が行われ た。
葬式にはたくさんの人が来ていた。生前の彼女の人 脈の多さを物語るようだった。同じクラスの生徒は もちろん、近所の人や、なんなら他校の人も来てい たらしい。
次の日も、
その次の日も、
その週の土日も。
彼女がいなくても僕達は普通の日常を過ごしていた。
月曜日。
また、普通の日が来た。いつものように制服に
着替え、学校に向かった。ただ一つ、いつもと
違うこと。それは何時も五月蝿く話している
彼女が居ない事。そのせいで、何時もざわつく
教室も静まり返っている。
僕が何をするか考えて、机とにらめっこしてる頃、 前方から声がした。1週間前まで当たり前にあった声が。
嬉しかった。でも、それと同時に恐怖が襲った。
叶)わっっ.ᐟ.ᐟ.ᐟ(叫
最悪だ。視線が痛い。いつもなら少しは声が埋もれ る筈なのに。
叶)いや、ちょっと、虫が…………(苦笑)(逃
屋上。
叶)で、何で居るの?
夏姫)酷いな〜ちょっとくらい喜んでも
良いんじゃない?
叶)嫌、僕だって全く嬉しくなかったわけじゃ
ないんだ。
夏姫)え.ᐟ.ᐟそれってもしかして私の事好きって
こと!?
叶)何でそうなるんだ⁉普通に死んだ筈の人が
目の前にいたら、8割くらい驚きと恐怖
で、あとの 二割はだいたい嬉しさとかその 他だと思うよ。
夏姫)えちょっとくらい夢持たせてよ
叶)夏姫に夢なんてあったんだな…
夏姫)え?なんか引いてる?
こんな謎すぎる会話、今していいのか、?と思う程くだらない話をした。
そんな沈黙の中、先に口を開いたのは夏姫だった。
夏姫)あ、時間だ。
叶)時間?
夏姫)そ、私、あの世で神様と契約したの.ᐟ.ᐟ
叶)死んで頭腐った?というか、夢を持つならもっ とまともな夢持ちな
夏姫)まともだもん.ᐟ.ᐟ私は夏の姫だから.ᐟ夏では 無敵なのだから頭も腐らない.ᐟ.ᐟ
叶)無敵なのに死んじゃったんだ(笑)
夏姫)笑い事じゃない.ᐟ.ᐟ(笑)
叶)夏姫も笑ってんじゃん(笑)てか、それなら僕の願いかなえてって言ったら叶えられの?
夏姫)内容にもよるかな~。
叶)なら今日、寝る時にお願いするから、叶え
られ るならその神様とやらに会わせてよ。
夏姫)う~ん…お願いしとく.ᐟ.ᐟじゃあね(手振
叶)うん、じゃあね(手振
僕はその夜、願い事をした。願い事なんて
小学生ぶりだった。
『僕の好きな人を生き返らせて 、 幸せでいたい。』
小学生ぶりと言っても、その願いは小学生以下
なものだった。よく思えばその日からだった。
僕にとっての地獄が始まったのは。
登場人物。
叶(カナト)。
夏姫(ナツキ)。
初.ᐟノベル作品 👏👏👏
と言う事で、暖かい目で見守ってください🙏✨
テノコン投稿予定ですので応援お願いします🙇
宣伝できるなら、お願いします🙏
💬、♥️してくれると、めっちゃ喜びます🫶💞
終わらない夏の中で。
ᏚᎢᎯᎡᎢ→✨
コメント
2件
神作品やないかい😘 私も幽霊ものの作品書くと思う