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魔王の娘の中指に転生しました。

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魔王の娘の中指に転生しました。

23 - 百合については否定はしないが、肯定もしないナカユビ。

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2023年07月05日

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審議所の扉を鉱山で助けた生徒が開けてきた。

その後ろにはモヒカン二人がオロオロしながら、付いてきてる。

「証拠がありなら、証人もよろしいかとッッ!」

審議所にいる全ての人間が一斉に鉱山生徒に注目した。

恐らくあの娘がこの局面を覆すジョーカーになる。

イリスが今、嫌疑をかけられ、審議所まで来た理由は、前科持ちとあの映像があるからだ。

あの映像には不可思議なところがいくつもある。

剣を抜き放った時、攻撃ではなく、警戒をしているところ。

手錠をかけられた時、普通だと反抗するのに、反抗の”は”の字も見せてないところ。

多分、教師達がそこをスルーしたのは、前科持ちを信用してないし、仮に誤解だとしても、前科持ちの犯罪者をここで落とせるなら落としたいからであろう。

でも、ここで当事者達がイリスを擁護すれば、話も大きく変わる。

決め手と弁明の材料が揃うからだ。

偶然にも転がり込んだ福玉だ。

使わない理由がない。

頼むッッ!予想通りの展開になってくれッッッ!

「…….ここは関係者以外、立ち入り禁止だ。ハデシスの生徒ならば、ハデシスの生徒としての自覚を持って行動したまえ。」

早速、イケオジ教頭が追っ払おうとするも、鉱山生徒はハキハキと反論する。

「関係者ですッ!この二人は先程の映像に出てきた死の王女イリスの被害者ですッッ!」

死の王女とか、マジで何をヤラかしたらあんな二つ名が付くんだ…….

「なら、貴様は何者だ?先程の映像にも出てはいない。まさか、共犯とは言うまい?」

「違います!えーと。私はそのー。なんていうか。親しい人言いますか。そのー。」

行動起こす前に大義名分ぐらい考えておけよ…….

どれ、ここは俺からイリスに……

「………私はイリス様の恋人です。」

「…………………………………………………………….え?」

「「「「「「「「「「「「『は?』」」」」」」」」」」」」

審議所全体がどよめく。

『イリス、どういう事だ?お前恋人とかいたのか?友達すらいないんじゃなかったのか?』

先入観まみれの質問をイリスに投げた。

「し、しししししし知りません?!あ、あああああの人がだ、だだ誰なのかすら分かりません?!」

突然の恋人宣告に当人のイリスは激しく狼狽えている。

教師達の反応はというと。

「イチャイチャ、イチャイチャ!乳繰り合うのは余所でやれ!」

「なんて汚らわしい!ふ、不潔ザマス!」

「神聖たる審議所でそのような発言ッッッ!断じて許さんッッッッ!」

「不純異性交遊は、校則で固く禁じられてる筈だ。いや、この場合、不純同姓交遊か?」

「断罪……撲滅……リア充……爆発…….アハ、アハハハハ!!」

否定的な教師もいれば。

「尊いッッ!尊いッッ!やっべ。鼻血ッ。」

「純潔ッ、故に高潔ッ!」

「ああ……百合の花園。最後の楽園。神に感謝を!」

「ヂュフフフフ…..推せますデヤンす。」

「新しい….扉が……“開く”」

「てぇてぇ。」

肯定的過ぎる教師達もいる。

見事に二分した傍聴席を見て、イケオジ教頭は無の境地に至り、こちらを静かに見つめてくる。

「おーお。盛んなのは良いけどさ………恋人であっても審議所に入ってくるのはダメだぜ?」

ヴィネがイリスと鉱山生徒との関係は、事件とは無関係だと指摘する。

「ヴィネ殿……….百合に男が割って入って良いと思うデヤンすか?【スパティアナ・ゼロ】」

イリスと鉱山生徒に可能性(?)を見出だした教師の一人が武器を構える。

「てめぇら。いい加減にしろよ….それでも教師か?【イグナイテッド・バスター】」

イリスに対して、初めから否定的な態度だった教師が呪文を唱え、自分の周りに炎の塊を浮かばせる。

お前の方が教師っぽくないよ。

それに刺激された教師達がそれぞれ、武器を取り出したり、魔法を撃とうとしたりで。

まさに一触即発の状況になった。

俺は、予想斜めになっていく展開に焦りを覚え、どうにか正規軌道に戻す方法を考えるのであった。






どうも、ステラです。

助けていただいたA級コーナトゥスがあの死の王女と聞き、びっくりした私ですが、持ち前の冷静さ(インパルスドラゴン戦にて、半狂乱)で瞬時に状況を見抜き、被害者だと言うモヒカン達を連れ、審議所にアタックしました。

「違います!えーと。私はそのー。なんていうか。親しい人言いますか。そのー。」

アタック早々、壁にぶつかりました。

ここで下手に答えたら、王族への侮辱だととらわれるかもしれません。

でも、ここで引き下がったら、審議の妨害した罪で、只でさえ低い生活態度の評価がさらに低くなります。

ナニカ。ナニカ良いアイデアは。

「カップルだったりして。」

それだァァァァァァァァァ!

ボソッと教師が呟いた一言を採用しました。

「………私はイリス様の恋人です。」






キリスト教に入信したら、痔が直るのかなと思い、キリスト教に電話して、事情を説明したら、

「神を信じる者達をからかうつもりならば、お止めなさい。」

と言われました。

違います。って伝えたくて、教会のドアを何度もノックしたら、通報すると言われて、怖くなり、家に戻りました。

痔のない世界を作りたい。

魔王の娘の中指に転生しました。

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