──長めです──
あれから、めめとまともに目を合わせられなくなった。
レッスン中も、楽屋でも、会話をしようとしても、視線を合わせるのが怖い。
めめはそんな俺を不思議そうに見てくるけど、何も言わなかった。
💙 (めめは…康二のこと、どう思ってんの?)
なんて、怖くて聞けない。
めめの口から「付き合うことになった」なんて言葉を聞いたら、俺はもう、普通に接する自信がない。
💙「はぁ……」
ため息が増えた。
こんな状態なら、いっそ何も知らなかったほうがよかった。
💜「おい、さすがに様子おかしすぎだろ」
ふっかが俺の肩を叩く。
💜「めめのこと、気になってんだろ?」
💙「……」
否定出来なかった。
💜「なら、ちゃんと話してこいよ 」
その言葉に、俺は決意した。
💙 「ありがとう、行ってくる」
めめにちゃんと話したい。
それに……もしめめが誰とも付き合ってないなら、この気持ちをちゃんと伝えよう。
覚悟を決めて、めめを呼び出した。
💙「めめ、ちょっといい?」
めめは少し驚いた顔をして、俺を見つめる。
🖤「え、どうしたの?」
💙「いや、ちょっと……話したいことあって…」
そう言って、俺はめめをひとけのない場所へと誘った。
──少し歩くと、周りには誰もいなくて、静かな空気が流れている。
その空気の中で、俺はなんだか急に息が詰まりそうになった。
言いたいことがあるはずなのに、全然口があかない。
めめは黙ってついてきて、ふと立ち止まる。
そして、少し困ったような顔をして言った。
🖤「しょっぴー……なんか最近、俺のこと避けてない?」
💙 (……!)
その言葉に、驚いて思わず目を見開いてしまった。
💙「え、いや、そんなこと……」
言葉がうまく続かない。
めめはほんの少し困ったように眉をひそめ、俺を見つめてくる。
🖤「なんか、最近、しょっぴーが俺と話すとき、前みたいに笑わなくなったし……」
その言葉が胸に刺さる。
気づかない内に、めめとの距離を作っていたのかもしれない。
💙「ごめん、気づかなくて…… 」
🖤「……いや、気にしないで」
めめはちょっと気まずそうに笑った。
💙 (このままじゃダメだ。ちゃんと伝えないと……)
俺は勇気を振り絞り、聞いてみた。
💙「……めめ、お前、康二に告白されてたよな?」
🖤「えっ……なんで!?」
やっぱり、あれは告白だったんだ。
💙「それで、どうするの?」
🖤「え……」
💙「……っ! 康二のこと好きなの?」
めめは驚いた顔をした後、少しだけ困ったように笑った。
🖤「……俺が好きなのは、しょっぴーだよ」
💙「……は?」
🖤「ほんとは、この気持ち墓場まで持っていこうと思ってたんだけど笑」
恥ずかしそうに微笑えんだ。
🖤「ずっと、しょっぴーのことが好きでした」
まさかの言葉に、俺の頭が真っ白になった。
💙「ちょ、待っ……俺、告白するつもりだったんだけど」
🖤「…じゃあ、しょっぴーと俺、両思いってこと?!」
少し照れながらも、俺を見て無邪気に笑う。
💙「……なんか、負けた気がする」
俺がそう呟いた次の瞬間──グイッと腕を引かれた。
💙「……っ」
驚く間もなく、めめの胸に引き寄せられる。
🖤「勝ち負けとか関係ないよ。もう両思いだし」
めめの腕の中、心臓がやけにうるさい。
💙「なっ、おまっ……」
🖤「俺の気持ち、ちゃんと受け取ったよね?」
耳元で聞こえる声がやけに優しくて、思わず言葉を失う。
それどころか、めめの腕の中が温かくて、安心する自分がいた。
💙「……うん///」
俺は静かに頷いた。
めめは嬉しそうに微笑んだ。
🖤「じゃあ、これからしょっぴーの隣は、俺の特等席だね」
💙「…なにそれ笑」
🖤「もう決まったことだから」
俺を抱きしめているめめの腕が、少し力強くなった。
💙「……ほんと、めめには敵わねぇわ」
俺は小さく息を吐き、めめの腰にそっと手を添えた。
💙「これからも、よろしくな」
めめは目を細め微笑んだ。
──俺の心は、もうとっくにめめのものだった。
完 ) )
コメント
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このお話し好きです😊しょっぴーが可愛すぎです!
やっぱりしょぴ受け💙が正義🥹 いつかいわなべ書いてね😆