テラーノベル
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しかし。
ちゃんと話そうと心に決めたその日から、翔太はぱたりと来なくなった。
俺は、胸にぽっかり穴が空いたような嫌な気持ちになった。
この状況はこれまで何度も望んでいたことだし、別にふっかを失わずに済んだのだから問題はない。煮え切らなかった自分が、何も嫌な思いをせずに終わらせられたのだからよかったと、そう言い聞かせるが、どうにも気持ちが落ち着かない。
また翔太は家に来るだろうか?
グループ仕事の時、気がつくとどうしても翔太の姿を目で追ってしまっている自分がいて、それに気づいた佐久間に注意された。
🩷「深澤がお前の様子を気にしてるぞ」
俺は思い切って、佐久間に話してみることにした。
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