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あれから何も言えないまま一日が過ぎようとしていた
明後日からは普段どうりに過ごせる
と、言うのも…
「らだ、3日間ここに居て。」
レウさんからの言葉だった
「え?なんで?」
別に今からでも報告したら家に帰ってもいいって医師が言っていた
「らだってすぐ無茶するじゃん。例えば家に帰って書類の山をどうする予定だったの? 」
ギクッ
確かに帰ってあの書類の山を終わらせる予定だった
「やっぱりね。だからここで休んで貰うよ」
と心を読んだかのように言った
「その代わり必要なものとかあったら言って」
と言う
「ぁの、書類とペンは…」
レウさんがニコニコしながら圧をかけられ
「やっぱいいです。」
と言うしかなくなるのだった
暇だなー
〈コンコン〉
今は運営たちは仕事中な筈
ということは……
「おーいらっだぁ!」
といい聞き覚えがある声がした
「もしかして、ペイント?!」
ペイントは市が違うから2時間かけて行かないといけなかった
「僕たちも忘れてもらっちゃ困りますよ!」
としにがみが入ってくる
「倒れたんですって?無理したらダメですよ?」
とクロノアさんやトラゾーさんも入ってくる
「お、日常組全員でお見舞いか?」
と言ったら
「ふふふ〜それだけじゃないんですよ〜」
としにがみがドヤる
「らだ〜」
と声をかけられた
「うお!ピクト?!」
ピクトは県が違うから月に1度しか会わなかった
「お久しぶりっす」
この全員は昔からの親友で、奇病の事も知っている
言ったって言うより言わされた感があるけど
「らださーん。ちゃんと言えたんすか〜?」
としにがみが言う
「いや、まだ。」
少しの間、空気が重たくなったが
「そうだ、らださん。これを機に我々引っ越したんすよ」
とクロノアさんがニコニコしながら話す
場が和んだ時にしにがみがペイントとトラゾーに背中を叩かれてた
「え、良かったんですか?」
日常組は元々有名な会社で、クロノアさんが跡取りだったはず。
「んーまぁ歴代最速で椅子げりしたけど、他の子達が優秀だったし、元々そのつもりだったから。」
とクロノアさんが話す
「ちなみに俺もー」
っとピクトが笑う
「まじで?!」
ピクトも来てくれるのは心強い
「うん。大学終わったからねー」
「そうか〜もうそんな時期か〜」
ピクトは大学卒業後、実家を離れて過ごそうとしていて、 引っ越し途中にきょーさんから、らだが倒れたと言われ急いで駆けつけたらしい
「びっくりしたわ」
ペイントがその時のみんなの様子を話した
そして昔話をしながら1時間がすぎようとした時
「らだはこの後どうする?」
トラゾーが聞いてきた
「らだは俺たちの家が親に知られていて、これまでは運営とシェアハウスしてんでしょ?」
つまりトラゾーが言いたいのは
「運営にわざわざ苦しんで奇病のことを言う必要も、ひとりで抱え込む必要も、もうなくなった。 」
トラゾーはペイントに最後の言葉を託した
ペイントは少しあいだを置いていった
「俺たちの家に行かないか?」
確かに楽になれるかもしれない
苦しまなくていいかもしれない
居場所を今、選択できる
ペイントたちの言うことが1番やりやすい方法だ
でも、俺は運営と過ごした日々はかけがえのないものだった。
だから、言わなくてはいけない
「いや、大丈夫。もし必要な時が来たら頼らせてもらうわ」
口から出た運営と居たいということ
「わかった!」
ペイントは一瞬、悲しんだ顔をしたがすぐに笑った
「みんなごめんね」
みんなに謝ると
「それが成長する一歩かもしれませんしね」
あれから3時間ほど喋ってお開きになった
「ありがとう」
というと
「ん、どーいたしまして」
「お互い様ですよ(笑)」
と笑いあった
運営たちも
こんな話が出来たらいいのにな