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希望の曖昧』
第三章 はぐれ者編
第一話「英雄の息子」
七つ大罪との戦いから十四年。
英雄「古流斬」――本名・黒のランがこの世を去ってから、世界は平和を保っていた。
しかし、その平和は静かに終わろうとしていた。
⸻
はぐれ者・虚飾
人気のない廃墟。
一人の男が静かに目を開ける。
「……封印が解けたか。」
男の名は虚飾。
かつて傲慢によって封印された”はぐれ者”。
傲慢の死によって封印は消え、長い眠りから目覚めた。
「まずは……防衛軍だ。」
「英雄はいない今なら、潰せる。」
⸻
黒のユーマ
一方その頃。
十四歳の少年が街を歩いていた。
黒のユーマ。
英雄・黒のランの息子。
しかし本人は、父のような英雄ではない。
「母さん、遅くなるって言ってたな……。」
その瞬間。
血でできた刃がユーマへ飛ぶ。
「っ!?」
間一髪で避ける。
目の前には、一人の男。
「黒……。」
「その少年。」
「面白い。」
虚飾は静かに笑う。
指を鳴らした瞬間。
四体の分身が現れた。
「英雄の血。」
「確かめさせてもらおう。」
⸻
防衛軍最強
ユーマが追い詰められた、その時。
閃光が走る。
「そこまでだ。」
白い光をまとった一人の男が立っていた。
ケイト。
二十九歳。
七つ大罪との戦いを生き抜いた、防衛軍最強の隊長。
ケイトはユーマをかばうように前へ出る。
「お前が虚飾か。」
虚飾は薄く笑う。
「英雄の仲間……。」
「面白い。」
ケイトは剣を構えた。
「ユーマ。」
「下がっていろ。」
「こいつは、お前が戦う相手じゃない。」
希望の曖昧』
第三章 はぐれ者編
第一話「英雄の息子」完
コメント
1件
読了しました!「英雄の息子」というタイトル、もう胸が熱くなりますね…。父が倒したはずの“はぐれ者”が復活し、その息子・ユーマが襲われる――この十四年後の設定がすごく効いてます。まだ十四歳のユーマが、「英雄の血」を問われる場面、ゾクゾクしました。そこに駆けつけたケイト隊長の「下がっていろ」の台詞が渋すぎる…!次が気になります🌷
古流斬
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87
チタコロ
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