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太宰さんは飽くまでも自.殺 "愛好者" それに対してお嬢様は "嗜癖"なんです 愛好 と 癖 この違いがわかった方は私の意図がよく見えてる😸
すきです
同じ自.殺マニアでも漢字違うの好きすぎるんですけど😢😢💘 すき
嗚 呼 、 又 か 。
桜 の 花 弁 と 共 に 流 れ て き た の は
そ れ は そ れ は 美 し い 人
「 いい加減にしてもらえませんか、 」
「 ねぇ、お嬢様? 」
「 ふふ、よく言うわ 」
「 自殺愛好者の癖に 」
「 僕は良いんですよ 」
「 唯の首領専門医の付き添いですから 」
「 でも貴方がタヒんだら 」
「 森医師は困るンじゃない? 」
「 、何故ですか? 」
「 だって貴方は 」
「 “__________” 」
嗚 呼 、 そ う で す ね
貴 方 は そ う 仰 る だ ろ う と
存 じ て お り ま し た
寶 、 僕 は __
「 ホント、 」
「 貴方なんか 」
「 嫌い、でしょ? 」( 笑
彼 女 は 嬉 し そ う に 微 笑 ん だ
濡 れ た 黒 い 帳 に
彩 や か な 薄 桃 色 が 付 い て い る
僕 は 唯 、 其 れ が ど う し よ う も な く
不 快 で 堪 ら な か っ た
太宰 治
異能力 人間失格
十四歳
森医師の付き添い 兼 護衛役
自殺愛好者
「 僕は貴方が大嫌いだ 」
倉田 茉里
異能力 幸福
十四歳
首領の孫娘
自殺嗜癖
「 何時になったら私を殺してくれるの? 」
『 屋鳥之愛 』
start
第一章
私 の 存 在 価 値
第一話
私 が ナ く な っ た 日
遡る事、数時間前_
ある町の闇医者は
一人の少女の手当をしていた
「 こんにちは森医師 」
「 こんにちはお嬢様 」
「 本日の御気分は如何ですか? 」
「 とても良いわ 」
「 絶好の自殺日和なんですもの 」
「 桜も満開よ 」
「 左様でしたか 」
「 ですが、自殺は辞めてもらいたいですねぇ 」
「 、はーい 」
闇医者は困っていた
ある少女は何時も何時も「 タヒにたい 」と口にする
自分の拾った『 あの子 』と同じように
「 森医師 」
「 はい 」
「 貴方は お祖父様をどう思う ? 」
少女はその冷たい眼で
闇医者を見つめた
「 首領の座に相応しい方だと思いますよ 」
「 、そう 」
「 そうね 」
貴方は其れしか言えないものね
「 私、お祖父様のこと嫌いなの 」
今日の日付を応えるように
淡々と口を動かした
「 でも、それなりに愛しているわ 」
「 変だと思う? 」
眉を下げ、首を傾げる少女に
唯の町医者 は応えた
「 そんなことはないと思いますよ 」
手首の包帯を巻き終わった時
そう言って町医者は困ったように笑った
すると少女はこう云った
「 少しからかいすぎたわね 」
「 許してね、医師 」
この子は何処までいっても不思議な子だと
町医者は思った
「 じゃあ、そろそろ行くわね 」
「 お散歩ですか? 」
「 えぇ桜が見たいわ 」
少女は扉の前でくるりと振り返った
「 あと、久しぶりに入水してくる 」
「 お嬢様???? 」
そう云い桜の花弁のようにふわりと消え去った少女
「 入水をしてくる 」など
全く困ったお嬢様である
町医者は通話機を取り出すと、ある子に電話を掛けた
『 、なに 』
「 嗚呼、よかった 」
「 繋がらなかったらどうしようかと思ったよ 」
『 、切っていい? 』
「 待って待って 」
『 じゃあ早くして、要件は? 』
無気力で無感心な聲に
少々溜息が出そうになる
若しかしたら自分は子供の相手には向いていないのかもしれない
「 今さっき、お嬢様が散歩に行か 『 はぁ? 』うん、ごめんね 」
‘ 又なの ’ なんて呆れた口調で電話の向こうのあの子は云う
「 云って置くけど君も人のこと云えないからね? 」
『 お嬢様よりはまし 』
「 とにかく、宜しくね 」
“ 面倒くさ “
なんて言葉を後に
通話は切られた
「 全く困った子達だねぇ 」
そう立ち上がり硝子棚から新しい包帯を取り出し救急箱に入れた
入水ということは包帯は巻き直さなければならないだろう
この後
死んだ魚のような目をした少年と
生き生きと笑っている少女が
ずぶ濡れでポートマフィアの医務室を訪れることになるのは
今から凡そ二時間後の事である
闇医者は無意識に胃を抑えた
「 広津さんいる? 」
「 はい、お嬢様 」
「 お祖父様の御見舞いに行きたいのだけれど 」
「 左様ですか 」
「 ですが、今は控えた方が宜しいかと 」
「 …又、なの? 」
「 申し訳御座いません 」
「 いいえ、広津さんが悪い訳じゃないもの 」
そう云い、一人で使うには大きすぎる卓の前の椅子に座った
「 さっき散歩に行った時に桜餅を買ってきたの 」
「 よかったら一緒に如何? 」
「 では、有難く頂戴します 」
「 お茶を入れましょう 」
「 玉露で宜しいですか 」
「 えぇ、お願い 」
「 畏まりました 」
彼は本当に良く働いてくれている
少女が 此処へ来た日から約10年
ずっと少女の “お世話係” として
或いは、姫様を守る騎士として
この旧く腐ってしまった城に
一生を賭けて尽くしている
「 ねぇ、広津さん 」
「 はい、お嬢様 」
「 どうかしましたか 」
「 何時もありがとう 」
その言葉に彼は目を見開いて
子を見守る父親の様に優しく笑った
「 此方こそ 」
“ 彼の言葉に偽り はないと
私は信じてもいいのかな “
嗚 呼
ど う か 、 ど う か
ど う か … 、
少女は静かに扉を開けた
「 あぁ、見られてしまったかい 」
「 御機嫌よう、お嬢様 」
「 もり、 せ んせ、ッ 」
嗚 呼
ど う し て
「 だ 、ざい 」
包帯で隠れた右目が
何時もより冷たい色をしている様な気がした
「 、酷いなぁ 」
嗚 呼 、 神 様
ど う か
も
う
私
を
弒
し
て
*だ っ て 貴 方 は*
” 何 時 か 私 を 弒 す で し ょ う ? “
𝐍𝐞𝐱𝐭
第二話
闇 が 咲 い た 夜
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