shkside.
何の変哲もない朝
小鳥の鳴き声を耳にし目が覚める
よいしょ、とベッドから降りる
なんだか今日はいつもより視線が低いななんて思ったけれど
どうせ夢か寝ぼけているだけだからと何も気にせず階段を降りる
今の俺には全てのものが大きく見えてなんだか新鮮な気分だった
こんな夢、もう二度と見ることはできないんだろうなと思いながらリビングへと着いた
リビングには普段早起きのきりやんだけが居た
自分の視線が低いからか、きりやんが巨人並に大きく見えた
あ〜、子供ってこんな気分なんだな〜と思っていた矢先、
近くに来ると思っていた以上にと大きくその心が恐怖へと変わっていった
目の前には少し歪んだきりやんが驚き、あわあわしている
、、、、
少し歪んだ…?
自分で言っておきながらもどういうことだか理解出来ずにいた
その瞬間、体がふわっとなり、普段ないような感覚におそわれた
これもまた怖いなと思っていた時、きりやんに抱かれていることに気づいた
先程より視線が高く、これにもまた怖がっているがおろして欲しいがためにジタバタと動く
視界はまだ歪んだままで、いや、先程よりもっと歪んでいるのかもしれない
きりやんからは背中をポンポンされ、あやされていた
おい、俺は子供じゃねーんだぞ
なんて思っていたら、きんときとスマイルが2階から起きてきた
助けてほしいと声を出そうとするが上手く出ない
その疑問がわかるわけもないまま2人とも驚いた顔をする
さっきからなんなんだ
俺の顔なんか変か?
まぁ、夢だから理由なんてないんだろうけど…
不思議な夢だなと考えていると、急に見える景色が変わり今、きんときに抱かれていることがわかった
なんでみんな抱いてくるんだ…
とりあえずおろして欲しい…
そう思い、
「おろしてっ」
なんて発するとまたもやみんな、びっくりした顔になる
ていうか俺の声なんか変じゃね?
まあいいか
そうするときんときは俺をソファにおろしてくれた
いつもよりもソファが大きく、ベッド並だな〜なんて考えながらごろんと横になる
おぉ…めっちゃふかふかだ…
思わず頬が緩み、一気に幸福感が俺をおそう
ひとりでにへにへしていると、俺を見ていた人達が俺にスマホを向けたり、ングッと悶えたりしていた
君達は何をしてんの…?
そんな人達を見ているとまたもや階段から誰か降りてきた
なかむはわかるとして、ぶるーくはいつもより早いな〜って考えていたが…
なかむなんか俺よりでかくね?
いや、元々俺よりはでかいんだけどさ
なんかこう、もっと僅差だったのにな〜なんて思う
そしてまた2人は驚いた顔をする
もう見飽きたわ、その顔
元々居た3人が2人になんか言ってるけど俺はどうでもいいや、なんて思いながらソファから降りてテーブルへと向かう
…やっぱりでかいな
ソファからテーブルまでに距離が異様に長く感じる
テーブルにはご飯が置いてあったため、早く行かないと冷めちゃうなぁなんて考えていると自然と足が早くなる
すると突然、足と胴体が合っていなかったのか思い切り前へと転ぶ
普段ならなんてことないのに今は一段と痛みがあり、思わず泣きそうになる
いや、なんなら全然泣いてる
あ、さっき視界が歪んてたのは泣いてたからなのか
それに今気づいたが涙はいっこうに止まらない
1人俯いているとぶるーくがいち早く俺の元に来る
俺は余程痛かったのか体が勝手にぶるーくに抱きつこうとした
だがぶるーくを見た瞬間、巨大な壁を目の前にしているようで視界が一気に暗くなった
それだけでなく、上から見下ろされる圧迫感があり、さらに涙を流してしまった
俺ってこんなに涙脆かったっけなと思うが今わそれどころじゃない
怖さが頂点に達し、どうしていいか分からないまま泣きじゃくる
するとかがんだなかむが俺の目の前へと来た
俺の視界にはあまり大きくないなかむが見え安心したのか、なかむにぎゅっと抱きつく
ぶるーくはなんでっ!と少し拗ねていたが、他のみんなは微笑ましそうに俺を見る
恐怖はまだ抜けないのか、気づけば俺を抱っこしていたなかむの肩にぐりぐりと顔を埋める
かわいい〜!や甘えたさんかな?なんて声を耳にするが今の俺は怖がりすぎて顔もあげられない
しばらくして落ち着いたのか顔を上げるといつもよりも優しい顔をするみんなが視界に入った
今の視線はみんなと同じ高さのため少し安心する
、、、、、、、
抱かれて同じ視線…?
ここで俺はやっと気がついた
“自分がちっちゃくなっている”ことに
そうだとすると、今までの行動の辻褄が全部合う
てか俺ってちゃんと喋れんのかな
疑問に思い、みんなに名前を声に出す
「なかむ、ぶるーく、きんとき、すまいる、きりやん…」
思ったよりも声が出るなと思ったが声がすごく幼い
そしておまけに全部ひらがなだ
俺の声を聞いていたみんなも、シャークんが喋った!、幼くて可愛い、シャークんバブいね〜等と沢山言うがちょっと俺にはよく分からない
喋れる、という事実を知ったため俺はみんなに向かって話す
「ねぇねぇ…」
「これって…ゆめ…?」
俺の中ではほぼ100で夢だと思っているが…
『夢じゃないよ?笑』
なんて返ってくる
夢じゃないのかよ…
じゃあなんでこうなってんだ…
まあいいや、と俺は考えるのをやめた
そういえば、と思いみんなに問う
「あさごはん…どうするの?」
「もうさめちゃうよ…?」
幼いだけあって口調も少し幼くなる
まあそれは仕方がないのか
きりやん以外のみんなが一斉に
『忘れてた!』
なんて言うから
「せっかくきりやんがつくってくれたのに…」
なんて少し涙目で言うと、他の4人はまた悶えている
そんな中きりやんは優しく
『またあっためるから大丈夫だよ』
なんて微笑みながら言う
その顔が少しきゅんときてしまった
だって普段はあまり見せてくれない顔だったから
きりやんはお皿を持ってキッチンへと行く
すると先程からあまり喋っていなかったスマイルがこちらに来て
『なかむ代わって』
『俺が抱っこする』
と言ってテーブル前の椅子に座った
「なんでここきたの?」
なんて聞くと
『シャークんその大きさじゃ椅子座れないし食べずらいだろ?』
『だからこうした方が食べやすいと思って…』
なんて答えた
こいつ意外と他の人の事見てんな〜なんて感心する
そしてきんとき、ぶるーくは相変わらずこっちを見ながらにこにこしている
スマイルに圧をかけながら
きっと俺も抱っこしたいとかなんだろうけど今は2人の視線がとても痛く怖い
あぁダメだ
また涙が出そうだ
幼いからか感情がコントロール出来そうにない
涙が出そうなのを目一杯我慢する
それにスマイルが気づいたのか
『どうしたのシャークん』
『何か嫌だった?』
なんて優しい声色で聞くから思わず口が素直になってしまった
「ぶるーくとッきんときがこわいっ…」
と、また肩で泣いてしまった
いい歳して恥ずかしい…
するとスマイルが俺の頭を優しく撫で
『おい、シャークんが怖がってんぞ』
と言うと、2人はすぐさまこっちへ来て
『ごめんねしゃけ〜💦』
『怖かったよね💦』
なんて俺を慰める声をかける
普段はこんなことをあまりしないからかそれが少しおかしくて少し笑ってしまう
『シャークん笑った!』
『か、かわいい…』
きっと顔は涙でぐしゃぐしゃなんだろうなと考えるが
何よりもこの今ある生活がとても幸せだ
無意識に頬が緩んでしまう
「もう俺を怖がらせないでよねっ!」
なんて言ってみると
『わかった!約束する!』
『俺らがシャークんのこと笑かしてあげるよ笑』
と言いながら嬉しそうに頬を緩ます
愛おしそうに俺を見る彼らにさらに嬉しくなる
これを幸せって言うんだろうなと改めて実感する
幸せから向かってこない、だから自分で掴みに行くんだ、なんてよく聞くけれど
俺はこのみんなと暮らすという幸せを掴めてよかった
だってここにいる以上、幸せが俺に向かってきてるんだから
フォロワーさん300人ありがとうございます
m(_ _)m
ちょっと支離滅裂な文ばっかだったかも…?
好評の場合、他5人視点も書こうか、書かないか迷い中デス
コメント
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めっちゃ好きです!続きが出るの楽しみに待ってます!
尊い…続きめっちゃ見てみたいです!