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この世界には男女の性ともう一つ、DomとSub、Switchの第二の性が存在する。
Domは、尽くしたい。 守りたい。と言う欲を持ち、
Subは、尽くされたい。 守られたい。 と言う欲を持つ。
Switchは、そのどちらともの欲を持つ。
そんな世界で、俺はSubとして生きている。
「今回は僕は!おごるから!!!」
なろくんと飲みに行って、 お会計。
お財布を取り出すと、なろくんが今日は僕が払う、と言ってきた。
さすがに申し訳ないので、断ったが
「良いの!!!僕が払いたいから!ゲームでは負けちゃったけどずっとないこくんに払ってもらうのも悪いし!」
「ん゙ん゙…じゃあ……」
「やったぁ!じゃあ、ないこくんは外で待ってて!」
「あ、はい……」
なろくんの勢いに押され、言われるがまま外に出てきてしまった。
いやぁ、なろくんに悪いなぁ…
今日もいっぱい食べちゃったし……
俺が払うつもりだったから…
などと、 なろくんの心配をしていると
「おにーさんっ、今1人?俺らと遊ばない?」
なんて、テンプレじみた言葉を口にして男が2人ほど寄ってきた。
目線ばっちりあっちゃったし、俺っぽいかなぁ……
何度かあるナンバ経験から、男の標的を予測する。
あの感じだと、身体目的か、 play目的だな…
とりあえずこういうときは無視するのが一番。
スマホを取り出し、気づいていないふりをすることにした。
「あれ?おにーさーん?そこの、明るい髪の!」
男たちが、大声を出しながらこっちに近づいてくる。
無視、無視。
「お兄さん。聞こえてるよな?」
ふと、手首を捕まれた。
やば、こんなに早く近くに来るとは…
最初よりも語気を強めていった彼らはglareを出していた 。
しかも結構強いし…。やっぱDomかよ…
たぶんレベルは中くらいだけど2人のglareが重なってるから。
「はっ、良い怯え顔すんじゃんw」
「どうする?顔面も体も良いし、playする?w」
「良いねw」
怖いのに、逃げたいのに、…身体が動かない。
glareに当てられてるせい。
ああ、こんなんだからSubは厄介なんだ。
これからの流れはだいたい分かる。 何回かされたことがあるから。
されるがままにplayされて。
終わったら、after careもなしにどっか行く。
これでSub Dropしないのが不思議なくらい。
頑丈なこの身体が憎たらしい。
「おい、お前。 kne「ないこ、 come」
男たちの言葉を遮るように放たれた言葉。
Subの本能には逆らえず、声の主の方へ引き寄せられるように行く。
「なろ、くん…」
声の主はなろくんだった。
「ないこくん、 good boy。よく耐えたね。怖かったよね。」
ぎゅっと抱きしめて、頭を撫でてくれるなろくん。
…胸が、幸せであふれていく。
…playってこんな気持ちになるんだ。
「ないこくん!」
視界いっぱいになろくんの顔。
「よかったぁ〜、大丈夫だった?」
周りを見渡すと、あいつらの姿はなくなっていた。
「なろくん?あの、あいつらは…」
「あぁ!えっと、ないこくんがSpaceに入ってるタイミングで警察につれてかれたよ!」
「あぁ、そうなんだ…って、 俺Space状態になってた!?」
「うん! あの、ほわほわってする、高揚感に包まれる、みたいな?」
あー…あれってSpace 入ってたんだ…
ていうか、それはそれで恥ずかしいな…
「なろくん…その、ありがとう。いろいろ…playとか……//」
「ううん、全然。気持ちよくなってくれたならよかった!」
そういって、子供みたいに笑うなろくん。
眩しいな、おい。
「……っな、なろくん…その…嫌じゃなかったらでいいんだけど……も、もう一回Playして…ほしいなって……」
なろくんのplayは優しくて、暖かくて、幸せだった。
また、あの高揚感を味わいたい。
なんて……、
「い、嫌じゃなかったらで 「うん!いいよ!」
二つ返事……
まじですか。
「じゃあ、safe word。嫌だったら、「DICE」って言ってね?」
safe word。こう言うのも決めてくれるのも優しいなって思う。
いや、普通に決める物なんだけどさ。
「うん…分かった」
「じゃあ、始めるよ?」
確認を取ってくれるなろくん。
優しいな。なんて思いながら、期待に胸を膨らませうなずいた。