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#衝撃のラスト
山根利広
506
#バイオハザード
SOMAMON7A
159
にょーん
250
短編「傲慢の沈黙」
地獄の一角。
誰にも知られていない静かな場所。
そこに、一人の悪魔が座っていた。
七つの大罪――傲慢。
かつて最強と恐れられた悪魔は、静かに空を見上げていた。
「……退屈だな。」
地獄の悪魔たちは不思議に思っていた。
「どうして傲慢は暴れない?」
「昔なら、とっくに閻魔へ挑んでいたはずだ。」
その理由は二つあった。
一つ目は、弱体化。
古流斬との戦いで「理想」は大きく損なわれ、全盛期の力は失われていた。
だが、それだけではない。
本当の理由は――。
「古流斬。」
傲慢は小さく笑う。
「面白い人間だ。」
「まさか、この私が敗れるとはな。」
しかも相手は神でも悪魔でもない。
ただの人間。
それが傲慢には信じられなかった。
「能力の性質を変え、世界の理すら超えた人間。」
「そんな存在が本当にいるとは。」
さらに、その人間は酒呑童子まで討ち取った。
「興味深い。」
「実に興味深い。」
傲慢は立ち上がる。
「今、暴れても意味はない。」
「力も戻っていない。」
「それに……。」
「もう少し、あいつを見ていたい。」
その表情には怒りではなく、純粋な興味が浮かんでいた。
「古流斬。」
「お前はこれから、どこまで強くなる?」
「どんな結末を迎える?」
「その答えを、この目で見届けてやろう。」
傲慢は静かに笑う。
だから今は暴れない。
復讐のためでもない。
恐れているからでもない。
ただ一人の人間に興味を抱いた。
それが、傲慢が静かに地獄で過ごしている本当の理由だった。
コメント
1件
あ、これめっちゃいい…!! 傲慢って名前のわりにすごく静かで、でも「退屈だな」から「お前を最後まで見届ける」っていう執着、めっちゃ刺さりました。最強が一人の人間に興味持つパターン、すきです。古流斬さんのこと「面白い人間」って笑うとこ、なんだかゾクッとした…🥀 静かな地獄のシーンも映像浮かびやすくて、もっと読みたくなりました。続き楽しみにしてます!