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こと-koto
へる
「紗緒、これに入れって言ってたけど…」
「これって、あってるの…?」
「うん!もちろんだよ!」
「え、待って…紗緒…これって…」
「開けて!紗緒!開けてよ!」
叫び声と共にガラスを引っ掻く様な音が聞こえた。
「…ごめん」
「紗緒!紗緒!開けてよ!助けてよ!」
「紗緒…なんで…笑って…」
「嫌だ!助けて!」
それと丸鋸やチェーンソー等が勢い良く回る音。
「誰か!開けて!助けて!」
「嫌…嫌…」
「嫌、!」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「っ…」
鋭い音が聞こえる。
伊奈利の悲鳴だ。
聞いた途端に気持ち悪くなり、
意識が途切れた。
「んぇ…?」
ここは…
「あ、おはよう。やっと起きたか。」
「名郷美大丈夫?」
俺は…何でここに居るのだろう…
「お前は悲鳴を聞いて気絶したんだ。」
「マンドラゴラでもないのになぜあんなので気絶する?」
「だって…あんなの…」
「安心しろ。俺もあれに耐えきるのは難しかった。」
「平気な方が逆にごいよ。」
そう言って出てきたのは血塗れの紗緒だった。
手には伊奈利の私物を持ち、
狂った様に笑った。
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