※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体等とは一切関係ありません。
〈11話〉
「いいよ、見せてあげる。ただし――」
勿体ぶるように言葉を区切って、ウサギは腹筋を使って身体を起こした。
その勢いに負けた私が身体をのけぞらせると、逆にウサギに圧し掛かられてしまった。
「わっ」
気が付くと立てた膝の間にウサギがいて、身体中の熱が顔に集まった。
ウサギは私の顔の両横に肘をついて、唇で弧を描く。
身体の奥底をそうっと羽毛で撫でられてるみたいな、そわそわとした心地でウサギを見上げた。
「素顔を見たら、アリスはきっと僕を好きになっちゃうよ」
囁くような問いかけは、私の耳元でされた。
お互いの身体の前の部分がほとんど密着してるような状態で、身動ぎひとつ、視線ひとつが、生々しく感じ取れた。
「ウ、ウサ――」
「アリス。それでも、本当に見たいと思うの?」
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コメント
4件
顔を見てみたいもんだなぁ
うさぎには誘拐されてもいいやっ☆