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とある国のお話

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とある国のお話

32 - 第32話 次の海へ Ⅺ

♥

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2025年05月28日

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これは、d!様の二次創作(軍パロ)です。




ご本人様には一切関係ございません




エセ関西弁、捏造注意




その他の注意書きはプロローグを参照ください








でははじまります




























sho「助けてー!!」

kn「……」(すでにお亡くなり)

tn「はぁ、はあっ…、ちょ、zmさん、もう限界…」

平和なディナーを思いっきり奪われた彼らを尻目に部屋に戻る。今日はみんな僕の家で寝泊まりすることになるのだろう。


部屋に戻ると、壁中から視線を感じる。なんてったって、壁に目が生えてうごめいているのだから。

これは自分が見てる幻覚なんだってわかってるのに、どうして怖いのだろうか。

薬を始めてから、世界がバグっていった。そうでもしないと正気を保てないような気がした。

こちらをギョロギョロと見る目は、無言のメッセージを自分に刺している。

『気持ち悪いんだよ』

『消えろ』

『不快感ヤバいんですけど』

『コイツ、友達見殺しにしたらしいよ』

『屋上から飛び降りてみてよ』

『死ね』

『死ね』

『死ね』

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね





ut「う…」

頭に響く声と視線。ベッドに倒れるようにして入るも、全く気分が良くならない。

ut「もう嫌やぁ…」

もう涙は出ない。どこかへ飛んでいってしまった。

今日食べれたご飯は少しだけ。みんなともっと話そうと思ったのに、結局学校での記憶がフラッシュバックしてきて怖くて全然話せなかった。

馬鹿。僕のばーか。

ut「死ねばいいのに…」

目の前がやけに明るい。これもまた、薬のせいなんだろうな、なんて考えながら、海賊たちのことを考える。

生きてたんだよ。すごくない? 嬉々とした表情でrbrがそのことを伝えに来た時は、僕は凄く幸せだった。幸せだった、のかな?

自分がわからない。周りが真っ直ぐすぎて、眩しすぎて、何もかも駄目になりそう。knと相棒だったことも、今やっと思い出した。でも、僕はお前と釣り合えるほど良い奴じゃない。

shoちゃんは?、zmは? まだ、僕のことを友達としてみてくれてるのかな?

嫌われたくない。

居場所を失いたくない。


ut「みんな、W国に行っちゃうのかな」

嫌だな。

ut「僕がみんなの生き方を決めれるわけじゃないけど。僕にアイツらを引き留める資格なんて、無いけど」

それでも、嫌だ。

ネガティブな思考が三半規管まで響いてきたのかずっと気持ち悪い。


そっと、窓を開けて外の空気を部屋に入れる。夏の夜更けは、ちょうどよい涼しさで、夕立があったのもあって空は綺麗に澄み渡っていた。

ut「気持ちいい…」

しばらくボーっとして外を眺めていたが、ふいに街灯に照らされる小さな影が見えた。

その影は、とても急いでいるように足をぱたぱたと動かして走っている。

あの服の翻り方、背格好。

紛れもない、rbrだ。

ut「何かあったんか…」

部屋を出て階段を下り、いつでもドアを開けられるように準備をする。

予想通り直後にインターホンが鳴らされて、あいつのバカでかい声が響き渡った。

rbr「はよ、開けてくれ!!」

扉を開けてやると、転がり込むようにして彼は部屋の中に向かっていった。

まさかの訪問者にzmとその被害者も思わず食事の手を止める。

zm「お、おい、どうしたんだぜ?」

zmが覗き込むようにして彼を見る。

rbr「お、追われてる!!、あんさんら!」

rbrの声の先には、幹部の人たち。

rbr「追われてるぞ!!」

もう一度、rbrが叫ぶ。

gr「は…、追われて、る…?」

tn「ちょ、待てrbr」

tnが緊張した面持ちでrbrへ近づく。

tn「どんな奴やった?」

rbr「黒い服で、全身を覆ってて。でも、幹部のやつん見失ったとか何とか言っとったから」

os「ふーん…、撒いたんやなかったの、gr」

gr「無理だったか…」

sho「え、何々、リアル逃走中?」

続々と人が集まってくる。

zm「……、逃げなあかん」

青ざめた顔でzmが呟く。

sho「せ、せやな。鍵閉めてても強行突破されるかもしれへんし」

tn「シッマ、起きろー」

kn「んぅ…、あっ!、お、おはよう…!」

sho「今、幹部の人たちが追われてんねん、謎の奴に」

kn「え!?」

tn「逃げるとは言っても…」

rbr「はよ、しないと」

ht「もういつでも出発できる」

zm「全員、逃げ切れるか…?」

gr「致し方ない…。このまま船へ乗り込みW国へ帰ろう」

os「おま、それ正気か!?」

gr「knとtnがいれば問題ない」

sho「え、俺たちも!?」

ht「死ぬよ、いいの?」

zm「ここはあかん!、rbrもshoも、大先生も、ひとまず何とか逃亡を…」


視線を感じる。さっきの肉と目が、部屋を覆っている。突き刺された言葉が、見えない血をまとって嗤っている。

みんな、真剣に今の状況を考えてるのに、なんで俺今こんなこと考えてんだよ。


行きたくないんだよね。


自分が可愛くて仕方がないから。


ut「無理、やねんけど」

自分が思っているよりずっと冷たい声が出た。

tn「え?」

ut「馬鹿なん、?、突然さ、追われてるから船乗って国出ようとか言われても、無理やねんけど」

sho「い、いやでもそれはさ…」

ut「お前らだけで、国を出ればええよ」

zm「殺されるかもしれへんねんぞ?」

ut「言ったじゃん僕、死にたいって」

kn「…っ、お前…」

ut「ここにいたい。なんでみんな行ってまうの?、なあ、やっと、やっと会えたのに。ここで平和に暮らそうや。また、船が沈む。どうせ海は容赦しない」

沈黙が空気を包み込む。これ、ヤバいな。

ut「ええやん、別に殺されへん。だって、幹部の人たちが目当てなんやろ?、それに、お前らが行っても、僕は残るよ。ここに」

kn「さすがに残してはいけへん!!」

ut「だったらみんな残りなよ」

kn「でも死ぬって!」

ut「狙われてるのは俺等じゃない」

knがこれ以上は何を言っても無駄か、というふうに言葉を切る。

zmが何か言いかけた時、思いもよらぬ人物が声をあげた。



rbr「……、もし大先生が残るなら、俺も残るよ」



















——————————————————————————————

ふー、しんどい。

展開が一緒。表現も一緒。語彙力がないとはまさにこのこと。

残留組と、海賊組でいろいろ溝があるのが今回の章の大事なポイント。

誰か語彙力わけてください。

それではさようなら〜

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