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5 - 「大先生の股間……」ni「親戚やで^^」「親戚の股間……」

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2024年02月13日

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本鈴が鳴り、不安要素いっぱいな数学が始まる。なぜ不安要素いっぱいなのかと問われれば担当の先生を押し潰したからだ。は?と思う人も多くいるだろう、実際クラスメイトの多数が何言ってんだコイツみたいな目で見て来た。



俺こと鳥居希は、小学校の時男子で中学生になってからは女子になったという異例の生徒なのだが、その話題性のせいで学校中から注目を集めている。保健室を出て、休み時間を満喫しようとした筈なのに何故か他クラスや、先輩からガン見されまくり眠れなかったという何とも不幸な女なのだ。

数学の教科書をしっかりと準備し、押し潰した時以来の数学の先生を待つ。とても気まずいのだがどうしてくれるんだ3日前の俺。さっきから俺は気まずい目にしかあってない気がする、まさか中学校がこんなにもストレスの溜まる場所だとは思ってもみなかったのでダメージがデカイ。

ガラガラガラ…と音を立てる扉に、俺は硬直した。クラスメイト全員が話すのを辞め緊張した面持ちで硬直している。


「……何でそんな変顔してんだお前ら」

「え、」

「いや全員だわ見渡すな」


どうやら緊張しすぎて変顔になっていたらしい、マジかよ…と全員が思った。その中でも大先生が焦っていたのを見て俺は少し、引いた。

あびゃー……という謎の声が聞こえてきて何事かとざわついたが、ショッピくんの寝言だった。この状況で眠れるメンタルの図太さに素直を尊敬する。


「初めての奴も居るか…数学担当の兄さんだ。よろしく」

自分で兄さんを名乗るとは流石に思っていなかったのでびっくりしたが、確かに兄さんは兄さんが一番ピッタリな気がする。とてもややこしい。そんな事を思っていると隣に居たコネシマが叫んだ。


「…あー!!!家に来る人やん!!!」

「ん?…あぁ、コネシマか。元気にしてたか?」

「いやー相変わらずやけど学校“は”楽しいで!!」

「……ふ、wそ、そうかw」

一体何の話しやら、首を傾げていると大先生が「あーね」と分かった風な声を出した。


「大先生何か知ってんの?」

「いや知らんw」

「何やねんそれぇ!!」

綺麗な3コンボが決まりクラス中がドッ、と笑いに包まれた。満足気にふんぞり返っている大先生を見てチーノがショッピに何かコソコソ言ってクスクス笑っていた。気になったので聞いてみた。


「…www、え、あ〜…何でもないっすよ?w」

「そーそー気にせんとって」

「……告発すんで?」

「教えるから辞めて絶対気付かせたないねんw」

耳を貸して、とショッピくんに言われたので顔を近付けワクワクしているとコソコソと耳打ちされた。内容は

《大先生、チャックあいてる》

というもので、思いっきり吹いてしまった。チーノがプルプルと震えながら指をさすので、つられて大先生の股間を見ると見事に開いていた。まずい、知らなければ良かった。一日中大先生のチャックについて考えつめる気がする。近くでたまたま聞こえてたのであろう猿山が、大先生の股間を見て俺の肩に手を置きブフッ、と吹き出した。


「言うたら殺すぞ」

「言わない言わない……w」


ボソボソと話し合っていると不思議に思った大先生が何の話してんのー?と呑気に話しかけてきた。すぐさま全員目を逸らし肩を震わさした。その中でもすぐに平静を取り戻しニコリと微笑むチーノは将来詐欺師になれ。

「トントンが童帝って話をゾムに聞いてん」

「え僕ですかぁ!?」

「す、すまねぇ…!トントン!!w」


二次被害を被ったトントンだが、そのおかげで何とか大先生のチャックから頭が離れた。だが突如として立ち上がる大先生に何事かと思えば「出る」と兄さんに言い、速攻教室からたち去っていった。いきなりすぎて全員ポカンとしていたがいち早く状況を察知したシャオロンが、チャック……と名残惜しそうに言った。そして気が付く、殆どのクラスメイトがチャックのことに気がついていた。

ここまで一致団結して大先生の恥を引き延ばそうとするクラスメイトに若干驚くも、爆笑した。チーノとショッピはしっかり写真も撮っていたので更に笑った。

ちなみに数学の授業は一時停止となった。初日なのでそこまで焦る必要も無いのだそう。先生が大先生の行く末を見守るとは流石に思っていなかった。


ようやく笑いが収まった頃に戻ってくる大先生。全員が大先生の股間に目をやる。

チ ャ ッ ク が 開 い て い る

多分全員思わず3度見したであろう股間は、開いていた。まさかトイレに行った後にも関わらず開いているとは思わなかった為、わざとなのでは?と一瞬思うがスッキリした顔で席に着く大先生を見て無ぇなと認識した。

オスマンが数学の教科書で顔面を隠し吹き出している。隣のひとらんはガタガタと貧乏ゆすりをして誤魔化している。エーミールは「ん゙っwゴホッ」と咳払いをしながら笑っている。こんなのもう笑うしかないだろうと言わんばかりに、吹き出すショッピとチーノ。ジワジワと広がっていく笑いの中、アホ面晒して首を傾げる大先生。

兄さんは教壇の下に蹲る。猿山は床をバンバン叩きながら声にならない奇声を上げている。


再び大爆笑が訪れた。




その後、他クラスで授業をしていたのであろうしにがみ先生とクロノア先生が笑いながら入って来たので、滅茶苦茶響いたのだろう。だがどこまでかは定かでは無い。


笑いが収まり、空気を変えようとしたエーミールがコネシマと兄さんの関係性を聞いた。そういえばそんな話してたわ、と当人であるコネシマが呟く。俺の頭は相変わらずコネシマと兄さんの関係1割大先生の股間10割である。


「小学校の時の家庭教師」

「いやぁ、兄さん先生なったんか…」

コネシマは頭が良いとは小学校の頃から思っていたが、成程数学教師に教えてもらっていたのか。どうりで算数がバカ得意なわけだ。家庭教師と学校で再開するという漫画的展開に驚きを隠せないが、そもそも男装女子(最近覚えた)の時点で漫画である。するとシャオロンが疑問に思っていた事を聞いた。


「何で先生なったんですかー」

「ぺ神が幼馴染なんだよ、給料良いって聞いてな」

「うわリアルー…てか幼馴染!?マ?」

今日は(ある意味)衝撃的な出来事が多い気がする。幼馴染二人で教師をしているという事実にまたもや驚くが、次第に慣れてきた。もう何があっても驚かない。


「実は希んとこの親戚だ」

「ブーッ!!!ゲッホ…俺んとこの親戚!?」

「うわゾムきちゃない」

猿山がなんか言った気がするがそんな事はどうでもいい。今数学の先生はなんと言った?親戚?まさかそんな、と困惑と驚愕が入り交じる脳内を察知したのかロボロがちょんと肩をつついて現実に引き戻してくれた。直接言うことは無いが感謝しつつ、再度どういう事かと兄さんに聞く。

「簡単に言えば父親の妹の結婚相手の兄だな」

「割と近いですやん…ゾム知らんかったん?」

「トントンは一々親戚を覚えてんの?」

「覚えてるやろ……」

全然知らなかった。なんなら会ったことすらないと思う、俺は親戚付き合いが少ないので、あったとしてもせめて従兄弟程度なのだ。親戚のことについては何も聞いていなかったので、父親がセクシー系VTuberだった時ぐらいの衝撃がある。知らんけど。俺は一体どこまで漫画の主人公になれば気が済むんだ、と現実逃避をしながら絶対父親に報告しようと誓った。


大先生のチャックが5割程度に減ってきたところで、ようやく授業が始まった。負の数、正の数が授業範囲で説明がとても分かりやすい。初めて会った時は押し潰してしまったけれど、親戚だと思えば何だか気持ちが軽くなる。というか兄さんも親戚が男装女子で衝撃だっただろう。しかも故意じゃない。

数直線を使うと分かりやすいという事だけは覚えた。大先生のチャック許さない。何も入ってこなかった。








3000くれよな⌒ ͜ ⌒

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