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なんだ、これ?まぁいいか。初めまして…だよな。俺はジャック・ハウル、サバナクロー新入生だ。サバナクローは弱肉強食、俺の同室は女の下落、本人はお偉いさんだなんて軽々しく言ってやがるが…
“異世界からの自称お偉いさん”と言えばと聞かれると誰しもが”捻れた世界が正式に招待した者”と答える…こんなことは常識だ。歴代ここに招待されたヤツは大抵自己肯定感が低かったりどこかしら変なヤツばかり…現に、下落だって人間じゃねぇのは姿を見た途端本能で理解しちまった。いや、理解できた方がいいんだろうな…下落の他に来ていた男は何も分からなかった。匂いも気配も音も、何もかもが…ただアイツらに共通するのは少しゾワゾワするような何かがあることだけだ。
まぁ、そんな下落に初めはもちろん警戒したんだがな…アイツはそれを理解していながら俺にアンケートなんて取りやがった。いわく、「どんな恐怖心が湧くのかが知りたいだけだから!先っちょだけでも教えて〜?」だそうだ。なんだアイツ、心臓に毛が生えてんのか?いや、それでもサバナクローで”姐さん”だなんて普通のやつは呼ばれねぇよな。馴れ馴れしいが他人との距離感を分かっているのかあまり踏み込まず、機嫌が悪いとしれっと出ていくくらいにはいいヤツだった。だからといって男の前で恥じらいもなくそんな露出の多い服を着て登校するのだけは勘弁してくれ。ここは男しかいねぇ学園なんだよ。妥協してローブを着ることで何とか出来たが…めちゃくちゃ機嫌が悪くなった…
ジャック「下落、今日の朝飯は俺が作ってやるから機嫌直せ。そうでないと怯えられんのはお前だぞ」
下落「わかってるよ、狛犬くんは朝のランニングしてお風呂上がりで忙しいのに世話焼きだね!」
ジャック「はいはい、んなこと言ってる暇あったら飯食って行くぞ」