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隆二が挿入ってくると、リーファンは息を飲んだ、痛いどころじゃない、涙が出てくる、彼がしげしげとリーファンの目を覗きこみながら、ゆっくりと出たり、入ったりしながら侵入を深めて来る



やがてすっぽり隆二のモノが根元まで埋まった、リーファンは彼に抱き着いて胸に顔をうずめた




「凄い!最高だ!」



自分が隆二によって押し広げられているのがわかった、彼はその最中もずっとキスをやめようとしなかった、痛みに眉をしかめると、彼は彼女を励まして、優しく力づけるような言葉をかけて続けてくれた、そのどの言葉もリーファンは信じられた、この魂の全てで私は彼を愛しているし、愛されている




「ああ・・・隆二・・・痛いけど気持ちいい・・・」


「俺もだよ」




熱いキスをされ、上も下も彼でいっぱいにされた、彼が突き入る度に、隆二を愛する気持ちの方が強くて破瓜の痛みはどこかへ消えてしまった、そして本能的に自分自身も心と体で隆二と同じように快感を高ぶらせていった



月明かりの下・・・川のせせらぎを聞き、愛しい人を体に迎えたまま、優しく揺すられる・・・



こんな幸せがこの世にあったのだと、リーファンは感動した



リーファンの体の奥が煌めく快感に震えた、そしてとうとう激しいオーガズムを迎え、隆二の名前を叫んで内側を締めつけた



完璧なタイミングで隆二も自制心を捨てて激しく腰を振り、彼女のお腹の上に熱い精を迸らせた




この瞬間、リーファンは隆二を深く愛してしまった事を実感した



二人の関係がただの旅人と、何も知らなかった思春期の少女の終わりを告げた




―ああ・・・この人を愛している、愛している・・・私はこの日を絶対忘れない―








・:.。.・:.。.






この三日間、二人が愛し合った時の興奮はリーファンが生まれてからこれまで経験したことが無いほどの、素晴らしいものになった



なんの遠慮も無く、二人はお互いの体を奪い合い、与え合い、歓び合った、リーファンは一晩中隆二の腕の中に抱かれていた、そしてリーファンも彼を強く抱きしめると、どんな素晴らしい夢も及ばぬほど幸せな気分になるのだった



さんざん愛し合った翌日は、朝食を食べると、隆二は父の釜屋で父の作業を手伝い、午後はバスで二人で町へ観光に出かけた



リーファンはガイド役だったが、それが本当に上手で、中国でも小さな観光地、「アモイ」の町を、彼女は隆二を喜ばせるためのおもちゃの様に自由自在に扱った



カラフルな屋台で「生姜ジュース」を大きなカップで二つのストローを挿して飲み、見世物小屋をひやかした、リーファンは騒々しい食品市場に隆二を連れて行った



トマトや海藻を下に轢いた牡蠣や、牛が解体されて血を滴らせて吊り上げられ、ハエがたかっている肉屋を二人で顔をしかめて覗き込んだ、そして彼女は二人が立ち寄ったあちこちの場所で、知り合いに出会い、その度に隆二を紹介した



リーファンは隆二の人に対する社交ぶりに感心した、相手にとても良い第一印象を与えるのだ、これもよく笑う明るい彼の天性を授かっているからだと思った



彼女は隆二と一緒にいて、第一印象が良くなる笑い方を教わったような気がした、そしてますます彼が好きになった、すっかり日が暮れた頃、バスの最終便で二人は家路についた



父は当に就寝し、キッチンはスッキリ綺麗に片付けられていた、おなかもいっぱいでリーファンはくたくただったが、隆二は元気いっぱいだった、彼がもう一度妖精の滝に行って泳ぎたいと言った、リーファンに断る理由はなかった



滝につくとリーファンの見ている前で隆二は真っ裸になり、滝に入るのかと思いきや彼女に覆いかぶさってきた




「君も脱いで」


クスクス・・・「この重い体をどかしてくれないと脱げないわ」



リーファンは隆二を抱きしめた、彼の感覚、彼の匂いに酔った、ふと父親やハオの事を考えた、無口で無骨な父やハオの様な男性もいれば、高村隆二の様な人もいるのだ・・・一人だけを見て異性を評価してはいけないだろうけど



ああ・・・隆二の様な男性は二人といないだろう、最高の男性に出会ってしまった、私はなんて運が良いの・・・




リーファンは彼に抱かれながら思った





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