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ぐりーん
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ずつむ
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福舟組新道班の尼崎のヤサにて〜
『斑鳩連合へのカチコミの許可が降りたぞ、明日だ』『決行は明日ですか、俺と新道の兄貴でカチコミに行くから火屋と禰津、それと生瀬はヤサの警護を頼む』その時、舎弟の生瀬が口を開く。
『亀内が死んだとはいえ、まだまだアイツらは相当な戦力です、火屋の兄貴か禰津の兄貴も行ったほうが…』『問題ない、それに奴らが既に俺たちのヤサを検知している可能性もある』
そうして翌日、新道と富岡の二人は斑鳩連合のヤサの前に立つ。
『いきますよ、新道の兄貴』『あぁ、のぞむこところだ』次の瞬間、富岡は思い切り扉を蹴り破る。
『福舟組じゃあ!斑鳩を連れてこい!』富岡ぎ叫び終わると同時、奥から不破と敷田が勢いよく飛び出してくる。
『富岡、先に行け!俺も後から行く!』そう言い新道は不破と敷田の二人を引き受けて、富岡は斑鳩がいる奥へと向かった。
『挨拶代わりだ新道!』不破はチャカを放つと同時、一気に距離を詰める。
シュッ!新道はそれを躱し、二人は斬り合いへと傾れ込んだ。
(鎌が得物か、攻撃の手数が多くて全ては捌ききれんな)(噂には聞いていたが青龍刀、ここまでの迫力があるとはな)互いに血飛沫が上がる中、不破が一度距離をとる。
それと入れ替わるように今度は敷田がドスを構えて新道に突撃する。
『さぁ、今度は俺とだ!殺してやるよ新道ォ!』しかし、戦局は一変、敷田から一方的に血飛沫が舞う。
(マズイな、何か変化球を!)『終わりだ敷田、No.3にしては弱かった』新道が青龍刀を振り下ろそうとした瞬間、『崩れとけよ新道!』敷田は新道の足に強烈な蹴りをかます。
(バランスに隙ができた!)すかさず不破がチャカで援護射撃するも新道はそれすらも躱した。
(足が地面から離れた!今なら)敷田は素早く新道に近づき、ガッと腕を掴む。
『捕まえたぞ新道ォ!』敷田の腕の筋肉が隆起する。
(このまま投げる…グッ!?)『残念だな、あと少し早ければ投げれてたってのによ』そう言い新道は突きを繰り出す。
『当たるかぁ!』敷田はそれを皮一枚で躱した。
敷田は掴んでいた新道の腕を離し、即座にチャカを出そうとした。
『腕ごと切り落としてやるよ』新道が青龍刀を振るうがギリギリで敷田は回避、チャカで新道を迎撃する。
『チャカの精度悪いな、お前?』それを新道は難なく躱した。
『お前だってところどころ隙が出てるぜ新道!』(マズイ、俺としたことが!)ザシュッ!新道は不破に隙をつかれ腹を斬られる。
『やるじゃねぇか、だがもう同じ手は絶対通用しねぇぞ?』『俺と敷田相手に絶対なんてことは無いんだよ』そうして両者はまた得物を構えた。
一方その頃富岡は〜
『やっと見つけたぞ斑鳩!』『二度目の立ち合いを申し込むか富岡?』二人が得物を構え、一触即発の空気が流れる。
その時、裏口の扉が勢いよく倒れ、薄暗い部屋に光が差し込んだ。
『酒鬼組じゃあ!斑鳩ァ、玉取ったるから出でこいや!』富岡と斑鳩は同時にその方へと振り向く。
(酒鬼組!?増援を頼んだ覚えはないが…ん?あれは霧山組の牛山!?なぜここに…!)(名を聞いた時は疑ったが、まさか本当に酒鬼組がくるとはな、だが隣にいる牛山は何故?)両者の思考が入り乱れる中、牛山が声を上げる。
『富岡だとォ!?話に聞いてねぇぞ滝本さん!』『いや決して俺たちが読んだ訳じゃ…』滝本は予想外の福舟組に大きく動揺する。
『悪いが俺は帰らしてもらう滝本さん、福舟組と共闘するなんてクソ喰らえだ』『待ってくれ牛山…!』滝本が牛山は引き止めようとすると同時、『久しぶりだなぁ!滝本ォ!』斑鳩の隣にいた南条が滝本に斬りかかる。
『なっ!南条!?グフッ!』滝本は正面から一太刀喰らうがすぐに応戦する。
『何がどうなってるのか分からねぇが蜂元、木町!斑鳩との戦いを手伝え!』富岡を前線に蜂元と木町はチャカで斑鳩を迎撃する。
(クソッ!迎撃のチャカがほとんど意味をなさねぇ、実質俺と斑鳩のタイマンか)富岡は斑鳩の方へ走り出すと地面を蹴り、宙高くへと舞った。
『叩ききってやるよ!』そう言い富岡はドスを勢いよく振り下ろす。
カキンッ!斑鳩はそれを受け、弾き返した直後、富岡に斬りかかる。
シュッ!(なんとか躱せたが速いな)富岡はもう一度ドスを構え、再度斑鳩に突撃しようとする。
しかし、『俺が滝本ばっか相手にすると思うなよぉ!富岡ァ!』滝本と戦っていた南条が突如方向転換し、背後から富岡に斬りかかる。
『危ねぇ!』ザシュッ!『なっ!?蜂元ォ!』『チッ!よくも邪魔しやがったな蜂元ォ!』真っ向から斬られ怯んだ蜂元を南条は思い切り突き刺した。
『グフッ!…』蜂元がその場に崩れ落ちると同時、富岡が南条の顔面に飛び蹴りをかます。
『クッ!この…!』『よくも蜂元をやりやがったなぁ!南条ォ!』次の瞬間、南条は後ろから滝本に背中をザックリと斬られて死んだ。
『大丈夫か蜂元!』滝本はすぐさま蜂元を抱き抱えようとする。
『戦場で味方に情けをかけるなど愚の骨頂だぞ滝本』ヒュン!斑鳩が放った六角は滝本の肩を貫いた。
『滝本さん!なっ!?』『よそ見をするな富岡』斑鳩は横薙ぎを繰り出すも富岡は既で躱わす。
(クソッ!このままじゃ前と同じで追い詰められるだけだ)富岡がなんとか斑鳩の攻撃を捌いていたその時だった。
『富岡の兄貴!増援っすよ!』『火屋じゃねぇか!来てくれたんだな』火屋はカタールを抜き、斑鳩と対峙する。
福舟組の増援が来たことで斑鳩は劣勢に陥った。
(ヤサを捨ててでも逃げるか!?だとしてもせめて一人は!)斑鳩は素早く末端の構成員に指示を出す。
『不破と敷田に引き上げると伝えろ』『わかりました!』末端の構成員が走っていくのを見て木町がすかさずチャカを放つ。
パンッ!『クッ!』『斑鳩さん!?』斑鳩は自分を犠牲にして末端の構成員を庇う。
『早く行け!』そう言い斑鳩は木町の方へと走り出す。
(マズイ!ドスで迎撃…!)『遅い!もらったぞぉ!』ザシュッ!『木町ィ!』倒れゆく木町を見て滝本と火屋が一斉に斬りかかろうとする。
シュンッ!(なに!?六角!?)二人が横に避けると同時、その間にできた道を斑鳩は勢いよく通りぬける。
(あと少しで裏口に…!)しかし、そこには富岡がドスを持って待ち構えていた。
『逃げれると思うなよ斑鳩!』『望むところだぁ!』斑鳩は富岡の目前で勢いよくスライディングし、足を斬ろうとする。
『当たるかぁ!』富岡はそれを跳んで躱し、宙からドスを叩きつけようとする。
タッ!富岡の足が地面に着き、ドスを振り下ろそうとする直前、斑鳩は大きく回転し、横薙ぎを繰り出した。
富岡はそれを躱そうと大きくバックステップ、(クソッ!距離とっちまった)(今だ!駆け抜ける!)富岡は急いで斑鳩を追うも逃げられてしまった。
一方その頃不破と敷田は〜
(上手くいっていたと思ったが、あの時まだ全力ではなかったとはな)(関西一円に名を知らしめてる奴だから知ってはいたが、ここまでバケモンかよ新道…)新道に致命傷を与えたものの、二人は新道に追い詰められていた。
そこへ末端の構成員が斑鳩の指示を伝えにやってくる。
『斑鳩さんからヤサを捨てて逃げろと伝令です!』末端の構成員が叫び終わると同時、新道はその末端の構成員の頭をチャカで撃ち抜いた。
それを見た瞬間、二人は外に向かって一斉に逃げ出した。
『行かせるわけないだろ』新道はチャカを放ちながら徐々に二人へ迫ってくる。
(不破だけでもいい、ここは俺が!)次の瞬間、敷田は新道の方へと方向転換する。
『ぶっ殺してやるよ!新道ォ!』(敷田!お前まさか!)しかし、敷田の覚悟は実らず、新道は敷田をバッサリと斬った。
『ガハッ…』敷田は前のめりに崩れ落ちる。
ガシッ!『ハァ…ハァ…掴んだぜ新道』(なっ!?マズイ!?)敷田は全身に今残っているありったけの力を入れる。
『ドリゃあぁぁ!』ドーン!新道は勢いよく投げ飛ばされ壁にぶつかった。
(やり切ったぜ…)ドサッ…(すまねぇ敷田、今度ヤサを取り戻したらしっかり弔ってやるからな)敷田の捨て身の特攻で不破は命からがら逃げだした。
幹部を二人打ち破ったものの、福舟組、酒鬼組は斑鳩連合を壊滅できず、この事は関西裏社会にすぐに広がった。
そんな中、関西の最西端、姫路では一針の葬儀が始まろうとしていた。
コメント
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おお、第7話、一気に読んじゃいました……いやもう、戦闘描写がめちゃくちゃ熱いですね。新道さんと不破・敷田の攻防、お互いに読み合ってる感じがゾクゾクしました。それに富岡さんの「叩ききってやるよ!」からの一連の流れ、蜂元さんの犠牲もあって胸が締め付けられました。斑鳩を逃がしちゃったあたり、まだまだ波乱がありそうで続きが気になります。それにしても姫路で一針の葬儀……この物語、まだまだ広がっていきそうですね。こよしさんの筆致、めっちゃ好きです。