街がヴィラン軍に襲撃されてから3年が経った。3年前多くの人が命を落とし、連れ去られた。絶望に陥った街に転機が訪れようとしていた。それは三人の騎士が立ち上がったのがきっかけであった。
司サイド
司「咲希、母さん。オレ騎士になったんだ。まだ見習いだけどな。咲希、母さん必ず2人の仇を撃つ。そして一歌達を取り戻してみせる。見守っててくれ。 よし。稽古に行かなければ。必ず倒してみせる。」
彰人サイド
彰人「クソっ!!なんでだ!!なんで思った通りに動かねぇんだ!!こんなんじゃ絵名を!冬弥を!!!…俺には…才能が無いのか…」
瑞希サイド
瑞希「はぁ…もう正直。どうでもいいな。ボクなんて…もう……どうせならこんな命どうでもいいし騎士になって絵名の仇撃ちを誰かがしてくれるなら…」
それぞれ稽古に励み騎士になった3人。普段はそう簡単になれるものではないが人手不足の為直ぐに昇格となった。司はその剣の腕前、リーダーシップさが認められ悲劇の4年後最年少の団長となった。彰人も瑞希も剣の腕前を認められ悲劇から5年経った日司が団長の騎士団に配属となった。
彰人「確か。俺は天馬団長の…って」
瑞希「っ…あれ…もしかして…」
彰人「お前…もしかして…5年前の…」
瑞希「絵名の……」
瑞希「あはは!大きくなったねぇ!!弟くん!!」
彰人「は!?いきなりなんだよ!!」
瑞希「えぇー!5年ぶりの再開!!嬉しくないの〜?!弟くん!!」
彰人「弟くんって呼ぶんじゃねぇ」
瑞希「だってだってぇ!僕から見たら絵名の弟くんなんだもーん!」
彰人「はぁ?」
???「ハーッハッハー!!お前らが俺のところに配属になった騎士か!!」
彰人「うるさ!」
瑞希「声デカ…!」
???「東雲、暁山!仮にも俺はお前たちの先輩だぞ?」
彰人「はぁ…めんど…んで、あんた誰なんすか?逆光でよく見えないんですが」
???「よくぞ聞いてくれたぞ!!」
司「オレは天馬司だ!!この団の団長だ!!今日からよろしくな!東雲彰人!暁山瑞希!」
瑞希「なんか凄い人の部下になっちゃったね…弟くん…」
彰人「つか弟くんって呼ぶな。あれ?なぁ先輩。俺ら以外に居ないんすか?」
司「あぁ。実はな…5年前の悲劇のせいで大量の騎士が命を落とし、辞職したんだ。だから人手が足りなくてな。魔物はあっち此方で出ているから手分けしているんだ。」
彰人「そうなんすね」
司「2人とも早速だが任務だ。魔物が宮益坂村で大暴れしているらしい。行くぞ!!」
彰人・瑞希「っ!はい!!」
(なんだろうこの人…凄い…優しく引っ張ってくれるようなオーラ…)