別れを経て、絆が深くなって行く2人…
お互い言いたい事を言い合って、これからは話し合おうと2人で決めた
◇◆◇◆
仕事に向かった渡辺は、廊下で偶然…深澤に会う…
あの日以来、言葉を交わしていない2人は…すっかり気後れして、互いに話し掛けるタイミングを見失っていた
「あっあの…!ふっか…あの時は酷い事言ってごめん…!」
先に声を上げたのは渡辺で、勢い良く頭を下げて謝った
「………」
あんな事、言うべきでは無かったのに…あの時は、嫉妬に駆られてどうかしていたと
今更、悔やんでも悔やみきれない…
「あの…俺の方こそ、翔太の事考えずに…照の気持ち押し付けようとして…ごめん!」
お互いに謝って頭を下げる…どうして良いか分からなくて、そのままの状態でしばらく居ると
偶然通りかかった向井に怪訝な顔をされ突っ込まれて、ようやく2人は顔を上げた
◇◆◇◆
誰も居ない休憩室のソファーに座って、2人は話し合いを続けていた
「俺さ…照に抱きたいなら抱けって言ったんだけど、翔太が良いって逃げられた…」
寂しそうに呟いた深澤を、渡辺は怒る事なく受け入れて
「俺も、照と分かり合えてるふっかの事…凄く羨ましくて嫉妬してた…」
素直に自分の気持ちを口にした
「俺に嫉妬?翔太が?」
「そうだよ…悪いか」
「いや、悪くは無いけど…」
拗ねてしまった渡辺を、可愛いと思ってしまう…
こんな風に自分も素直に顔に出せていたら、思い悩む事も無かったのかも知れない
「ねぇ、ふっか…これからも照の事、相談しても良いかな…?俺だけじゃ、あいつの気持ち読めなくて難しいんだよ…」
「勿論、俺に出来るアドバイスで良かったら…いつでも言って」
本人の居ない所で2人は同盟を作り和解した
一方その頃、岩本も誰かを探して事務所の中をウロウロと歩き回っていた
◇◆◇◆
「あっ!舘さん、居た!」
岩本は、自販機で何を買おうか思案中の宮舘涼太を発見した
「何?翔太と仲直りしたご報告?」
コーヒーを選んでボタンを押しながら、宮舘がチラリと岩本を見る
「いや…まぁ、そんなとこ…」
「それじゃあ聞かせてもらおうかな…」
岩本の分も同じ物を買い、渡しながら向き合った
「………」
宮舘に送ってもらって目黒の家に着いた後、渡辺が目黒の告白を断り自分の所に戻って来た事や
話し合って、お互いもう隠し事はしないようにしようと決めた事…全て包み隠さず全て彼に説明した
「で、俺が言った事覚えてる?」
「言った事?」
「次は無いって…覚悟して」
宮舘の目が鋭くなり、岩本を冷静に見つめている
「分かってる…。舘さんにもそれ以外にも…俺は翔太の事、渡すつもりないから」
岩本も宮舘を見つめて言い切った
「まぁ、お手並み拝見といきますか」
「お手柔らかにお願いします」
そう言って笑い合う2人…
2人は肩を並べ、楽屋へと続く廊下をゆっくりと歩き出した
コメント
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周りを心配させてこのヤロー🥹🥹🥹